いいえ。加温効果、安全性に影響するため、ブランケットと患者の間には、なにも挟まずに、患者体表面に直接触れるように使用してください。ブランケットと患者体表面の間にタオルケット等を敷くと、温風の対流が妨げられるため、加温効果が低下します。(添付文書参照)
空気の対流によって体表から熱を与えることで体表からの熱喪失を抑えるだけでなく、核心温を徐々に上昇させることが可能です。
以下のような利点があると言われています。
再使用禁止です。添付文書の【禁忌・禁止】に記載しております。再使用によってホースの接続部がゆるくなり、ブランケットから装置のホースが外れ、直接温風が皮膚に当たったことによる熱傷事故が報告されています。
複数回の使用により、感染の原因となる汚染や、熱傷の原因となるような大きな穴等の破損も考えられますので、再使用はしないでください。
患者の下に敷くタイプのアンダーボディブランケットは、比較的加温できる体表面積が大きく、術野の妨げになることが少ないため、様々な体位の手術に使用することが出来ます。 麻酔処置や患者観察の妨げになりにくく、麻酔導入時から加温を開始することも出来ます。 また、患者が到着する前からベッドの加温も可能です。
アッパー用ブランケット622は、上腹部側に固定用粘着テープがついていますので、患者に直接貼付してください。固定と同時に術野に温風が直接あたるのを防ぐことが出来ます。ブランケットの両腕側のミシン目を切り離し、タイストリップ(ひも)を上肢台の下で結んで固定してください。
ヘッドドレープを使用することにより患者頭部からの放熱を防ぎ、保温します。人工呼吸器の使用時以外は、ヘッドドレープを使用しないでください。
消毒時に液体が貯留しないよう未滅菌のフィルムドレープ(アイソレーションドレープ)で隔離する、または吸水クロスを使用するなどの工夫をお願いします。 術中の洗浄液等の貯留を防ぐためには、液体がブランケット上に貯留しないように、ドレープの開窓部をオイフテープや切開用フィルムドレープで固定する、集液パウチ付ドレープを使用するなどの工夫をご検討ください。
熱傷を引き起こしたり、本来の性能を損なうおそれがあるため、適用機種以外には接続しないでください。添付文書の【禁忌・禁止】に記載しております。
3M™ ベアーハガー™ ペーシェントウォーミング本体に他社のブランケットを接続したり、ベアーハガーのブランケットを他社の加温装置を接続したりすると、本来の加温機能が発揮できないだけでなく、不具合の発生や過剰な加温による熱傷等の思わぬ健康被害が発生する可能性があります。
熱傷を引き起こしたり、本来の性能を損なうおそれがあるため、適用機種以外には接続しないでください。添付文書の【禁忌・禁止】に記載しております。
ベアーハガーの加温装置に他社のブランケットを接続したり、ベアーハガーのブランケットを他社の加温装置を接続したりすると、本来の加温機能が発揮できないだけでなく、不具合の発生や過剰な加温による熱傷等の思わぬ健康被害が発生する可能性があります。
3M™ ベアーハガー™ ペーシェントウォーミング製品は各国の手術室において20年以上の使用実績があり、温風加温装置が手術部位感染症(SSI)の原因となったという研究報告はありません。
また、ブランケットを通して排気された空気は手術室内の層流を妨げないという研究結果が報告されており、ブランケットを適切に固定し、滅菌ドレープで術野を隔離することにより、温風は手術野に直接かかることはなく、ドレープの内側から手術室の床面に排出されると考えられます。
500時間使用毎、または500時間に満たない場合でも12ヶ月毎に交換してください。
全ての3M™ ベアーハガー™ ペーシェントウォーミングウォーンミングブランケットはラテックスフリーです。
X線透過性はありますが、ブランケットが皺になったり重なったりすると影が写る場合があります。
滅菌製品および未滅菌製品ともにすべてのウォーミングブランケットの使用期限は3年です。
未開封の製品であっても、ブランケットの使用前に、差し込み口がゆるんでいないこと、ブランケットに穴などの損傷がないことをご確認ください。
万一、汚れ、破損、ゆがみ、変色等の異常が見られる場合は使用しないでください。
使用後のウォーミングブランケットは、医療廃棄物として適切に処理してください。
体温をモニターしながら、患者の状態や目的にあわせて温度設定ボタンを適宜切り替えて加温してください。
意識がないなど、まったく動けない状態の患者を加温する場合は、患者の状態の変化や異常加温に対応できるように、常時患者の状態を確認してください。
熱傷を引き起こすおそれがあるため、患者が下記の状態にある場合は、細心の注意を払い、絶えずモニタしてください。
3M™ ベアーハガー™ ペーシェントウォーミングモデル775は低風量への切り替えが出来ます。
皮膚の弱い患者または血流状態が悪い患者の場合、設定温度が低い場合でも、発赤や低温熱傷が起こる可能性が考えられます。加温中は患者の体温に加えて、皮膚の状態を10~20分おきにモニターし(特に小児の場合は目を離さないようにする)、不安定な状態がみられた場合は使用を直ちに中止してください。
また、以下の状態にある患者の場合には、熱傷を引き起こすおそれがありますので、絶えず体温および皮膚状態をモニターしてください。
通常、血流による熱放散によって局所の熱蓄積が防止されていますが、末梢血管に障害がある場合、その機構が保たれないため、熱傷になるおそれが考えられます。
低心拍量の際に、治療として大動脈バルーンパンピング(IABP)等を行った場合、末梢血管が虚血状態になり上記同様なことが考えられるため、注意が必要です。
末梢血管が虚血状態になることが考えられるため、熱傷になるおそれがあります。
高齢者・肥満の患者も虚血状態を誘発しやすいとされています。
安全のため使用後はコンセントから抜いて保管してください。