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  • 日本食品微生物学会 第39回学術総会
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 2018年9月27~28日にかけて日本食品微生物学会の第39回学術総会が大阪市立大学・杉本キャンパスで開催されました。
 会場では、114題の口頭発表、50題のポスター発表が行われ、そのうち最も多い演題はカンピロバクターでした。国内の食中毒統計を見ても、依然として事件数ではカンピロバクターとノロウイルスが高位で推移しており、わが国における細菌性食中毒を低減するには、カンピロバクター対策が必須であることは明らかです。また、昨年の刻み海苔によるノロウイルス食中毒や、ポテトサラダによる腸管出血性大腸菌O157食中毒などが大きな社会的問題となったことを受け、広域散発食中毒についても注目されています。
 他にも、欧米をはじめグローバルな食品流通市場では重大な生物的ハザードの一つとして認識されているリステリアも、わが国にとっても看過できない問題となりつつあります。
 そうした背景から、今回の学会では、広域食中毒対策やカンピロバクターやリステリアの汚染実態・検出法に注目が集まりました。会期中は口頭発表、ポスターセッションのほか、教育講演、シンポジウム、ランチョンセミナーなど多彩な企画が催され、病原微生物の検出法や制御技術に関する最新の知見が多数発表されました。 その他、サルモネラやリステリア、ノロウイルスに関する発表、食鳥処理場や飲食店におけるHACCP制度化対応などに関する発表にも注目が集まりました。また、最近、新しい食中毒原因物質として注目されているEscherichia albertii(大腸菌の仲間)やUnicapsula seriolae(魚介類の寄生虫)など、今後、さらなる研究が必要な課題も示される2日間となりました。 
 また、「食の安全」では病原微生物に目が向きがちですが、今回の学会では「食品微生物学は食品衛生だけではなく、有用微生物にも視野に入れるべき」という思想から、今年は新しい取り組みとして「健康増進の食品微生物学」にフォーカスを当てる特別企画も設けられました。
 今回のコラムでは学術総会の様子をご報告いたします。昨今の食品衛生分野を取り巻く外部環境をご理解いただくための一助になることを願っております。


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