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  • 国際的な乳酸菌の試験法(MRS寒天培地)を改良した「3M™ ペトリフィルム™ 乳酸菌数測定用プレート(LABプレート)」

    ISO 15214:1998などの国際的な方法では、変敗の原因となりうる幅広い種類の乳酸菌については、MRS寒天培地を用いて30℃で72時間、嫌気培養を行う試験法が採用されている。

    当社が開発した「3M™ ペトリフィルム™ 乳酸菌数測定用プレート(LABプレート)」は、このMRS寒天培地を改良したもので、28~37℃で48±3時間の培養を行うことで、ISOの方法と同等に乳酸菌を選択的に検出することができる(3M™ ペトリフィルム™ 乳酸菌数測定用プレート(LABプレート)とMRS寒天培地の相関性については図2参照)。

    図2 3M™ ペトリフィルム™ 乳酸菌数測定用プレート(LABプレート)とMRS寒天培地の相関分析結果

  • 本培地の主な特長として、以下の点が挙げられる。
    ● 乳酸菌の選択性が高い(夾雑菌の生育を抑制しつつ、様々な種類の乳酸菌が確実に生育する)
    (本培地の選択性については表3参照)。
    ● 乳酸菌は赤色のコロニーとして観察されるためカウントが容易であり、さらに気泡の有無を観察することで成育した乳酸菌が「ホモ型」か「ヘテロ型」かを確認可能である(写真3参照)。
    ● 培養時間は、MRS寒天培地が72時間であるのに対して、約1日短縮できる。
    ● 嫌気ジャーを使用しなくてもプレート内部で嫌気状態を作ることができる。

    もちろん、従来の「3M™ ペトリフィルム™ 培地」シリーズ同様、操作手順は「試料を滴下し、インキュベーターで培養するだけ」。培地調製などの手間は不要で、業務の効率化、検査担当者の作業負担の軽減や検査手技の平準化など、様々な効果が期待される。また、薄いフィルム状の培地なので、培養時には少ないスペースで多数の検体が保管できる。
    なお、3M™ ペトリフィルム™ 乳酸菌数測定用プレート(LABプレート)はAOAC PTM、AFNORの認証を取得済みである

  • ※補足:微生物の簡便・迅速な試験法の妥当性確認の仕組み

    微生物の簡便・迅速な試験法に関しては、米国ではAOACインターナショナル、欧州ではオランダのMicroVal、フランスのAFNOR、ノルウェーのNordVal が、第三者機関としてISO法を参照法とした妥当性確認を行っている。これらの機関により妥当性確認が行われた試験法は、国際的に信頼できる試験法として広く活用される。
    AOACによる妥当性確認は、OMA(Official Methods of Analysis、公定分析法)とPTM(Performance Tested Methods、性能検証済み試験法)の2種類がある。OMAは8~12機関以上で妥当性確認を行う(試験室間協同試験)のに対し、PTMは1機関のみで妥当性確認を行う。近年は分析技術が急速に変化していることなどを背景に、短期間での認証取得が可能なPTMの妥当性確認を採用する場合が多い。なお、MicroVal, AFNOR, NordVal認証は試験室間協同試験を実施している。

    表3 3M™ ペトリフィルム™ 培地 乳酸菌数測定用プレートの選択性について

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  • ホモ型乳酸菌

  • ヘテロ型乳酸菌

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  • 写真3 気泡を伴わないコロニーはホモ型乳酸菌、気泡を伴うコロニーはヘテロ型乳酸菌。
    ホモ型は乳酸のみを生成する乳酸菌で、異味・異臭、酸敗の原因になる(Enterococcus属など)。ヘテロ型は乳酸だけでなく、乳酸以外の物質(アルコール、酢酸、炭酸ガスなど)を生成する乳酸菌で、粘質化(糸引き)などを引き起こす粘性物質(デキストラン)を産生するものがある(Leuconostoc属など)。

  • 参考文献
    ・厚生労働省, 乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和二十六年厚生省令第五十二号)
    <http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=326M50000100052&openerCode=1>

    ・厚生労働省, 食品、添加物等の規格基準 食品別の規格基準について(昭和34年厚生省告示第370号)
    <http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/jigyousya/shokuhin_kikaku/index.html>

    ・ISO 15214:1998 Microbiological of food and animal feeding stuffs – Horizontal method for the enumation of mesophilic lactic acid bacteria — Colony-count technique at 30 degrees C

    ・乾式フィルム状培地を用いた好気培養による食品変敗乳酸菌の検出法の検討

    ・3Mペトリフィルム培地乳酸菌数測定用プレートの包含性と排他性について

    コラム一覧

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