中期経営計画に会社全体で業務改善に取り組むという内容が盛り込まれている。
品質管理部門では、検査の効率化により改善を図ることにした。
同社の業績はここ数年右肩上がりで伸びており、今後も販売品目と製造量の増加が見込まれた。それに伴い検査量も増加するため、効率化は必須だった。
品質管理部門の人員確保は難しい。会社としては、生産力強化が喫緊の課題であるため、人的リソースは生産部門に優先的に配置されるためだ。また、非正規雇用の求人募集をかけても、なかなか人が集まらないこともあり、今のリソースで今後想定される業務に対応する必要があった。
限られたリソースでの業務改善には検査方法を根本から見直すべきと考え、検査全体の見直しをあらゆる角度から行うことにした。