• 製造品目:和菓子、洋菓子

    HACCP導入の号令が!
    人員不足の中HACCP導入を実現するために行った工夫とは?

    ◆お客様情報
    製造品目:和菓子、洋菓子
    企業規模:年間売上 50億円
    担当者:品質管理室 室長

【背景】

HACCP制度化に伴い、経営層からHACCP導入の号令があった。
しかしながら、日々の業務に追われる品質管理室担当者にはHACCP導入のために割く時間も知識も不足していた。


【お困りごと】
HACCP導入は待ったなし。導入準備を進めるための人員確保が課題に

経営層からの号令で、HACCPの導入を行うことになった。
号令の背景には、HACCPが制度化になったことはもちろん、競合他社との競争が激しくなってきているため、自社商品の安全性を消費者や取引先にアピールし、競合他社との差別化を図っていきたいという考えがあったからだ。

しかし、品質管理室 室長A氏は困惑していた。
HACCPに関するウェブサイトや専門書に目を通したものの、具体的に何から取り組めばよいか分からなかった。

同社の業績は好調で、生産現場は多忙を極めていた。HACCP習得のために担当者を決め、知識習得のためのセミナーや勉強会に参加させる余裕はない。また、そこで習得した知識を従業員全体に研修等で周知し、取り組ませる余裕もなかった。

品質管理室の検査員は3名。HACCPを導入すれば、モニタリングのための環境検査や検証作業が増え、業務負荷が増えることが予想された。また、HACCPでは改善活動が必須であり、その改善活動を行うにあたっては、検査員が製造現場とコミュニケーションを取ることも欠かせない。業務量が増えることで、微生物検査業務が雑になり、検査精度が落ちてしまえば本末転倒である。この人員で対応するには効率化は必須だった。

  • お困りごとのポイント

    ◆HACCP導入にあたり何から始めたらよいかわからなかった

    ◆HACCP導入準備に割く時間がない

    ◆HACCP導入後に業務量が増加し、検査精度が落ちないか心配だった

【解決方法】
検査手法の見直しで、HACCP導入準備の時間を確保
HACCP運用に即した微生物検査体制を構築

幸い、経営層は品質管理に対する重要性を強く認識しているため、必要な予算は確保してくれた。そのため、品質管理室 室長A氏は、以前より取引業者から紹介されていた3M™ ペトリフィルム™ 培地を導入することにした。

HACCPに基づく工程管理に微生物検査は欠かせない。さらに、その試験法は科学的根拠に基づいている必要がある。 それまでの寒天培地を用いた検査法では、検査員の技量により結果がバラつくことがあった。また、そもそも自社でこれまで行ってきた検査法が科学的に根拠のある方法だと一から証明することは現実的に難しかった。 その点、3M™ ペトリフィルム™ 培地は、第三者認証機関により「妥当性確認」された検査法であり、 検査結果の根拠を取引先やお客様に明確に示すことができる。HACCPで重要とされている科学的な根拠に基づいた検査ができ、日々の管理に適していると確信したのだ。

3M™ ペトリフィルム™ 培地の導入にあたっては、スリーエムの営業および技術担当者のサポートはもちろん、社内で受講可能な無料オンラインセミナーやウェブサイトのコンテンツも活用することができた。結果、2週間程度で概ね手技は習得することができ、寒天培地からスムーズに切り替えることができた。また、夕方までかかっていた検査業務が昼過ぎには終えることができるようになり、空いた時間をHACCP導入の準備に充てることができた。

当初は難しいと思われたHACCP導入。時間も人員も足りない中でどう対応してよいかわからなかったが、3M™ ペトリフィルム™ 培地を導入することにより、HACCP導入準備のための時間を確保でき、会社一丸となって取り組むことができた。 また、今までの検査法で不安視していた検査員の技量による結果のバラつきや、科学的根拠に基づいた検査体制の構築も3M™ ペトリフィルム™ 培地の導入によって解決することができた。 HACCP導入により、これまで以上に取引先やお客様に安全・安心な商品と自信を持ってアピールすることができるようになり、商品と会社全体の評価向上につながっている。

  • 解決のポイント

    ◆3M™ ペトリフィルム™ 培地の導入で検査業務を効率化し、HACCP対応に取り組む時間を確保

    ◆第三者認証機関により「妥当性確認」された検査法である3M™ ペトリフィルム™ 培地の導入により、検査員の検査精度を落とさず、HACCPに適した検査体制を構築

    ◆新しい検査法へ切り替えるにあたり、オンラインセミナーやWEBコンテンツを活用