食品事業者における品質管理の現場では、消費者の食品安全への関心の高まり、HACCPの普及に伴う工程管理の増加、中食市場の拡大を背景に微生物検査の検体数が増加しています。一方、現場では労働人口の減少が進み、人手を確保できないという課題もあります。 従来の寒天培地を用いた検査法は、作業プロセスが煩雑で多くの時間を要します。また、手順も複雑なため、その手技を正しく覚えるのに時間と経験が必要です。しかし、だからといって検体数を減らしたり、検査の質を落としたりすることはできません。 だからこそ今、正確性、信頼性、生産性を兼ね備えた検査法が求められているのです。 品質管理は、製品が市場に出回る前の最後の砦です。3M™ ペトリフィルム™ 培地は、食品衛生の現場で起きているそのような課題を解決できる手段です。
2.信頼性
3M™ ペトリフィルム™ 培地は、世界65カ国以上で使用され、世界の200以上の認証推薦※された信頼性の高い検査法です。
また、昨今、科学的根拠のある妥当性確認された試験法というものが日本国内においても推奨されるようになってきました。
3M™ ペトリフィルム™ 培地は、そのほとんどの製品が妥当性確認された検査法として第三者認証機関から認証されております。
また、2015年に改訂された「食品衛生検査指針 微生物編2015」にも収載されています。※査読付き論文を含む
3.生産性
培地調製や分注後の寒天培地の凝固にかかる時間が不要であることに加え、片付けも最小限で済みます。そのため、検査にかかる時間を大幅に削減することができます。
結果として、一人当たりの検査処理数を増やすことができ、従来の寒天培地を用いた検査法に比べ、約60%-70%生産性を向上させることができます。
寒天培地と3M™ ペトリフィルム™ 培地による作業時間の比較
当社社内比較試験(検査員1名、10検体、一般生菌、大腸菌群、黄色ブドウ球菌を検査した場合)より作成