3Mは周囲の世界について問い続け、新たな問題への解決方法、そしてすべての人の生活を改善するためのより良い方法を探しています。3M™ Novec™ 1230消火薬剤についてのいくつかのご質問にお答えします。
Novec™ 1230消火薬剤は、事業の継続性や高価な資産の保護に役立つ持続可能なクリーン消火剤です。FM-200®のような地球温暖化係数(GWP)の高いハイドロフルオロカーボン(HFC)の代替として設計された、水を使用しない消火剤です。
Novec™ 1230消火薬剤は、NFPA 2001規格に含まれるクリーン消火剤です。絶縁性で残留物を生じさせないため、消火しながら資産と業務の両方を守ります。Novec™ 1230消火薬剤はクリーン消火剤として15年にわたって100を超える国で販売されています。その実証された品質と信頼性により、仕様作成者とエンドユーザーに、クリーン消火剤のニーズに対応するスマートソリューションを提供しています。
詳細については、3M™ Novec™ 1230消火薬剤のパンフレット(PDF、1.4 MB), またはテクニカルデータシート(PDF、510 KB), or visit the をダウンロードするか、消火薬剤 - Novec™ 1230のウェブページをご覧ください。
Novec™ 1230消火薬剤は業務の継続性を保護できるように設計されています。水とは異なり、電子機器と機器内に保存されている重要なデータを損傷しないため、業務を継続することができます。また、紙の保管資料や歴史的文書から貴重な美術品や骨董品まで、あらゆる貴重な資産を保護します。特定の業界での用途に関する詳細については、いずれかのパンフレットをダウンロードしてください。
3M™ Novec™ 1230消火薬剤の電気通信およびデータセンターでの用途(PDF、1.4 MB)
3M™ Novec™ 1230消火薬剤の石油およびガスでの用途(PDF、923 KB)
3M™ Novec™ 1230消火薬剤のフライトラインでの用途(PDF、168 KB)
いいえ。3MはNovec™ 1230消火薬剤を製造していますが、システムの実際の販売と設置は、OEMパートナーとその世界的な流通ネットワークを通じて行われています。Novec™ 1230消火薬剤は、ULやFactory Mutualなど、認証・認定されているシステムの公認コンポーネントです。
3MはNovec™ 1230消火薬剤を製造し、OEM(相手先ブランド製造業者)に販売しています。弊社のOEMパートナーは、ハードウェアとソフトウェアの両方を含む消火システムに対する第三者認定(ULやFMなど)を取得しています。システムは、保護対象エリアのニーズに合わせてカスタマイズできます。システムメーカーにお問い合わせください。
せん。クリーンな消火を実現するには、粉末薬剤とウォーターミストを仕様から除外する必要があります。持続可能性を実現するには、FM-200®やECARO-25®などのHFCを仕様から除外する必要があります。品質、信頼性、安全性を実現するには、この消火薬剤の一般総称ではなく、3M™ Novec™ 1230消火薬剤を指定してください。
このテンプレート(DOC、85 KB) をダウンロードして、全域放射防火システムに3M™ Novec™ 1230消火薬剤を指定するのにお役立てください。
両方です。Novec™ 1230消火薬剤は液体で製造・保管されています。一方で適切に設計されたスプレーノズルから放出すると、ガスとして保護スペースに充満します。この消火薬剤は水の50倍の速度で蒸発するため、放出時のエネルギーのみで十分に液体をガスに変換することができます。ガスが火を消し、火災につながる再着火を防ぎます。(注:「消火薬剤」という用語は、液体またはガスのいずれかを表す場合にも使用されます)。
3M™ Novec™ 1230消火薬剤の液体からガスへの変化を実現する科学について、詳細を確認する(PDF、51 KB)
Novec™ 1230消火薬剤を使用したシステムの放出結果として、ハードディスクドライブの損傷は確認されていません。
不活性ガスシステムでは、特定のデシベルレベルおよび周波数のノイズとHDDの損傷との関連が認められています。ノイズの音量、トーン、持続時間のすべてが重要な要因となります。不活性ガスシステムの放出時間は、Novec™ 1230消火薬剤などを使用するハロカーボンシステムの最大12倍です。現在、ノズルからのノイズを最小限に抑えられるような不活性ガスシステムを設計する取り組みが進められています。
クリーン消火剤を使用するシステムのノイズとハードディスクドライブ(HDD)の故障に関するFAQについて、詳細を確認する(PDF、111 KB)
不活性ガスシステムの所有者は、不活性ガスシステムの設置、収容、保守、再充填にかかる隠れたコストを認識しています。
体積ベースでは、不活性ガスシステムはより多くの薬剤を室内に送り込んで、保護スペースの空気の40%を置換する必要があります。これに対して3M™ Novec™ 1230消火薬剤を使用するシステムでは、その割合はおよそ5%です。つまり、同じスペースを保護するために、不活性ガスの場合は、はるかに多くのシリンダーが必要になります。また、シリンダーは非常に高い圧力でガスを保管します。
シリンダーの数が多いことと、システムが高圧で動作することは、追加費用、つまり最初の提示額ではすぐに明らかにならない「余分な」設置費用がかかることを意味しています。たとえば過剰圧力に関連する追加の建設費は、システムの設置費用に含まれない場合がありますが、設置に関連する必要な費用です。また、不活性ガスシリンダーの数が増えその収容に必要なスペースが拡大すると、その分不動産またはスペースのコストが高くなります。
不活性ガスシステムは高圧で動作するため、高い吐出圧力に耐えられるように、厳しい保守をより頻繁に行う必要もあります。保守チームは定期的に、システムの圧力と、ホース、圧力ベント、シリンダーの完全性を検証します。
2016年10月時点で、Chemours社のFM-200®(HFC-227ea)、FE-25™(HFC-125)、Fike社のECARO-25®(HFC-125)などのHFCは、モントリオール議定書に基づき、世界的な段階的生産縮小が予定されています。FM-200®などのハイドロフルオロカーボン(HFC)は、ハロンと同じ道を辿っています。これらのHFCはオゾン層を破壊しないクリーン消火剤ですが、強力な温室効果ガスであり、その威力はCO2の3000倍以上です。欧州連合でのHFCの段階的縮小は、Fガス規制に基づき2015年に始まっており、米国およびその他の先進国でのHFCの段階的縮小は、モントリオール議定書に基づいて2019年に始まります。
消火システムは多くの場合、30年以上持続するよう想定されているため、FM-200®などのHFCは持続不可能なクリーン消火剤になっています。Novec™ 1230消火薬剤は、安全性、性能および環境特性の側面において、時の試練に耐える消火剤を防火業界に提供します。Novec™ 1230消火薬剤にはオゾン層を破壊する可能性はありません。また気候への影響はCO2より小さく、段階的縮小や段階的廃止の対象になっていません。
先のことを正確に予測することは誰もできませんが、3Mは、Novec™ 1230消火薬剤が環境指令の影響を受けないことを確信しているため、3M™Blue Sky℠保証を提供しています。
3M™ Blue Sky℠保証には、最初の設置後20年間、特記の要件に従い、承認された消火システムに設置された3M™ Novec™ 1230消火薬剤は、オゾン破壊係数(ODP)または地球温暖化係数(GWP)を理由として消火における使用を規制されることはなく、モントリオール議定書による段階的縮小の対象にも、HFCの生産と欧州への輸入の段階的縮小を目的とした欧州Fガス規制の対象にもなっておらず、また狭い使用制限の対象として受け入れ可否を示す米国EPA SNAP規制の影響も受けないと明記されています。す米国EPA SNAP規制の影響も受けないと明記されています。
Read the 3M™ Blue Sky保証の詳細な契約条件(PDF、223 KB) をご覧ください。
ハロン系の消火製品は、当初新しいクリーン消火剤の先駆け製品として広く利用されました。これらの製品は、初期のコンピューターサーバールームなど、保護対象スペースの物品を損傷することなく消火するため、人気がありました。しかし1987年、オゾン層破壊の一因であるとして、ハロンはモントリオール議定書により規制されました。モントリオール議定書の指令に応えて、各メーカーは、HFCとして知られるハロンの代替製品を開発しました。これには第2世代のクリーン消火剤であるFM-200®も含まれます。これらの製品はいずれもオゾン破壊の原因ではありませんでしたが、地球温暖化係数(GWP)が高いことや、前述の問題に対処する規制の結果など、環境に関する他の問題も懸念されています。
Novec™ 1230消火薬剤は、環境に害を及ぼすことなく高性能と広い安全マージンを提供できるように開発されたため、第3世代のクリーン消火剤と呼ばれます。
ウォーターミストは形状は違っても水です。導電性があり、消火に使用すればその場は混乱した状態になり、後片付けには莫大な費用がかかる可能性があります。事業の継続に必要な重要な資産が完全に使えなくなることもあります。ウォーターミストはクリーン消火剤ではないためNFPA 2001の対象になっていませんが、代わりに別の規格で網羅されています。NFPA 750では、「この規格は決定的な火災性能基準も、火災を制御、抑制、または消火するシステムの設計方法に関する具体的なガイダンスも提供していません」と記されています。
FM Globalのデータシート5-32には、次のように記載されています。「初期火災による機器の損傷を可能な限り最小限に抑えること、または業務への復帰を容易にすることが不可欠な場合、検出機能を搭載した消火システムにFM承認済みのクリーン消火剤を使用して、データ処理機器室内のデータ機器を保護する必要がある。これは、施設または上げ床を保護する自動スプリンクラーまたはウォーターミストシステムを補完するものである」
Novec™ 1230消火薬剤を採用した消火システムは、お客様の事業にとって大切なものを保護します。弊社が認定したシステムメーカーは、データセンターから博物館の保管庫、医療センター、発電所などに至るまで、プロジェクトのニーズに合わせてカスタマイズされた全域放射システム、特殊システム、局所放射システムを作成できます。
各種オプションをご覧ください。また消火システム、規制、Novec™ 1230消火薬剤についてご質問がある場合は、弊社の専門家チームにお問い合わせください。
規制:本製品の規制に関する情報については、3Mの営業担当者にお問い合わせください。
技術情報:本ドキュメントに記載の技術情報、推奨事項、その他の記述は、3Mが信頼に足ると考える試験や体験に基づいていますが、これらの情報の正確性や完全性を保証するものではありません。
製品の用途:用途によっては、3Mによる制御の範囲外かつユーザー独自の制御によって生じる数多くの要因が、3M製品の用途や性能に影響を及ぼすことがあります。3M製品の用途と性能に影響を及ぼす要因の多様性を踏まえ、3M製品に対する評価の内容、ならびに特定の目的に対する適切性とユーザーの用途に対する適合性の判断は、ユーザーのみが責任を負うものとします。
保証、限定的救済、免責:該当する3M製品パッケージや製品資料において追加保証が明示的に記載されている場合を除き、3Mは、3Mによる当該製品の出荷時に、各3M製品が該当する3M製品仕様を満たしていることのみを保証します。3Mは、その他の明示的または黙示的な保証や条件を一切提供しません。これには、特定の目的に対する商品性または適合性の黙示的な保証または条件、取引の過程、慣行、商慣習に伴う黙示的な保証または条件が含まれますが、それらに限定されません。3M製品が本保証に準拠しない場合の唯一かつ排他的な救済手段は、3Mの自由裁量による3M製品の交換または購入価格の返金となります。
責任の制限:法令で禁止されている場合を除き、3Mは、保証、契約、過失責任、無過失責任を含む法理論による主張の有無に関わらず、3M製品がもたらした直接的、間接的、特別的、偶発的、結果的な損失や損傷について一切の責任を負いません。
3M™およびNovec™は3Mの商標です。Blue Skyは3Mのサービスマークです。3Mの子会社および関連会社がライセンスに基づいて使用します。FM-200はChemours Companyの商標です。ECAROはFike Corporationの登録商標です。その他すべての商標は、それぞれの所有者の資産です。