サーバーの液体直接浸漬冷却(液浸冷却)

全ての製品を見る:データセンター用直接浸漬冷却(液浸冷却)

サーバー冷却コストと環境に与える影響を低減するために、3Mはデータセンターサーバーの液体直接浸漬冷却(液浸冷却)を進めています。

3M™ Novec™ 高性能液体の製品群なら、液相単独でも気液相でも液体直接浸漬冷却(液浸冷却)に理想的な特性を実現できます。その結果、エネルギー使用量(およびコスト)を最大97%削減することができます。環境へおよび 3M™ フロリナート™ フッ素系不活性液体の影響を軽減するとともに、データセンターの規模を縮小してサーバーハードウェアの性能を最適化するのに役立ちます。

3M™ Novec™高機能性液体によって液体直接浸漬冷却(液浸冷却)されているデータセンターのハードウェア

サーバーを冷却しつつ省エネルギーと省スペースを実現する液体直接浸漬冷却(液浸冷却)

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CMP工程に安定したパフォーマンスを提供します

  • 液体直接浸漬冷却(液浸冷却)とは

    データセンターの液体直接浸漬冷却(液浸冷却)は、ITハードウェアを絶縁性液体に直接浸漬することによって熱設計を改善します。電子部品から生じる熱が直接的かつ効率的に液体に伝達し、それによって他の方法では必要になる界面材料、ヒートシンク、ファンなどの強制冷却部品を削減することができます。これらの改善によって、エネルギー効率と実装密度を高めることができます。
     

    • サーバー冷却のためのエネルギー使用量を削減し、環境にやさしいデータセンターの実現に寄与します
    • 保守や交換の必要な可動部品を少なくします
    • 液体が効率的に熱を除去するため、ハードウェア密度が高まります
    • 温度をサーマルリミット未満に維持することでプロセッサの利用率が高まります
    • 冷却後は電子機器が清潔で乾燥した状態となるため、保守が容易です
    • サーバールームの騒音を大幅に減らします
    • 粉じんや硫黄などの環境汚染物質からIT機器を保護するために役立ちます
    • 3Mは大手データセンターと連携し、これらの用途に最適で、幅広い沸点など独特なメリットのある液体を作成してきました。何よりも、この技術は、50年以上にわたって蓄積された材料や用途に関する3Mの知識に裏打ちされています。

                                                                                         沸騰冷却型液体直接浸漬冷却(液浸冷却)のインフォグラフィックのダウンロード(PDF、3.15 MB)


3M™ Novec™ (ノベック) 高機能性液体、フロリナート™ フッ素系不活性液体によるデータセンター向け液体直接浸漬冷却(液浸冷却)


温度を維持してコストを抑えるスマートな手段

Novec™ 高機能性液体を使用する液体直接浸漬冷却(液浸冷却)は多くの面で総所有コストの低減につながり、企業にとってのスマートな選択肢になります。直接液体冷却は、設計から施工、運用、ハードウェアの保守、修理、交換まで、データセンター事業のあらゆる段階で効率を改善してコストを低減します。

  • エネルギーコストを97%削減

    電力コストを最大97%削減

    最もはっきりしたメリットは電気代に表れます。最も効率的な浸漬サーバー冷却方法では、データセンターのエネルギー効率(多くの場合はデータセンターで最大の電気コスト)を最大97%改善できます。

  • 設置面積を10倍以上削減

    必要な空間を10分の1に削減

    冷却能力が向上することで電子機器を高密度に設置できるようになります。したがって、所定のスペースに10倍の機器を実装できます。これによって、データセンター開設の可能性が広がります。

  • パフォーマンスの最適化

    最適化による性能の向上

    熱効率が高まることで処理能力も高まり、空冷の限界を超えて遅延を減らすことができます。

  • 装置故障率の低減

    機器故障の低減

    液体直接浸漬冷却(液浸冷却)は空気中の汚染物質を除去し、熱設計をシンプルにして可動部品を削減します。すなわち、摩耗性と穿刺性を低減して電子機器を最大能力で稼動させることができます。


  • 青い空、白いふわふわの雲と緑地にある白い大型風力タービン。

    環境適合性の選択

    省エネルギーには経済的にメリットがあるだけではありません。地球にもやさしい取り組みです。使用電力が少ないということは発電の需要が下がるということです。このことは、使用される燃料やガス排出の減少につながります。データセンターが小型化すれば建設資材や保守頻度も少なくなります。3M™ Novec™高機能性液体および 3M™ フロリナート™ フッ素系不活性液体は環境にやさしいデータセンターという目標の実現に寄与するとともに、次のような特徴があります。
     

    • 低い地球温暖化係数(GWP)
    • Novec™ 7100 高機能性液体の場合 297
    • オゾン破壊係数(ODP)ゼロ
  • 特定の比重液が液体直接浸漬冷却(液浸冷却)でどのように役に立つかをご紹介します。

    作業者を曝露から保護

    液体直接浸漬冷却(液浸冷却) を使用するデータセンターを建設しても、操作員の安全性は損なわれません。3MのすべてのNovec™ 高機能性液体には、次のような特徴があります。
     

    • 全体にわたる、作業者に対する広い安全マージン
    • 低毒性
    • 不燃性

液体直接浸漬冷却(液浸冷却) がビジネス、サーバー、スーパーコンピューティング、ビットコインマイニングにどのような革命をもたらすかをご紹介します。

どのような事業でも、液体直接浸漬冷却(液浸冷却)を活用することで新たな機会や効率性が見つかる可能性があります。3Mは液体直接浸漬冷却(液浸冷却)の先駆者かつ革新者として、液体直接浸漬冷却(液浸冷却)を採用する新しいデータセンターの成功を支えてきました。


サーバー冷却を実現する液体直接浸漬冷却(液浸冷却)の特徴

サーバーメーカーやシステムインテグレーター、データセンターのエンジニアたちはみな、似たような課題に直面します。つまり、コスト、性能、信頼性の点で、お客様の重要なニーズに応えるデータセンターを設計して構築することです。Novec™高機能性液体を使用する液体直接浸漬冷却なら、これらのニーズや他の現実的なニーズに妥協なく対応することができます。

  • 液体直接浸漬冷却(液浸冷却)のしくみを教えてください。

    液体直接浸漬冷却(液浸冷却)では、電子機器を絶縁性の液体に直接浸潤させます。これによって部品から直接、熱伝達液体へと熱が伝達します。従来の冷却システムでは、熱を伝達させるには、熱伝導材料、空気、熱交換器、作業流体という複数の段階を通過させる必要がありました。液体直接浸漬冷却(液浸冷却)は熱設計をシンプルにして熱伝達効率を高めます。

  • 鉱油と比較した場合のNovec™のメリットは何ですか?

    作業流体を選択する際には多くの要素を検討する必要があります。3M™ Novec™ 高機能性液体には、鉱油を含む他のクラスの絶縁性液体と比べて複数の大きなメリットがあります。Novec™ 高機能性液体は不燃性であり、液体直接浸漬冷却(液浸冷却)作業に必要な沸点と熱安定性を備えています。電子機器は清潔かつ乾燥した状態でNovec™ 高機能性液体から取り出されるので、修理や保守が簡単です。

  • Novec™ベースの液体直接浸漬冷却(液浸冷却)システムでは、液体の損失は問題になりますか?

    通常の液体直接浸漬冷却(液浸冷却)システムは保守しやすくホットスワップに対応するよう設計されているとともに、同時に液体を閉じ込めることを念頭に設計されています。3Mのベストプラクティスに従って3M認定の液体直接浸漬冷却(液浸冷却)のOEMから購入することで、液体の損失量は問題にならない程度に抑えることができます。

  • Novec™ベースの液体直接浸漬冷却(液浸冷却)システムの購入方法を教えてください。

    この技術に基づく独自の浸漬サーバーおよび機械式システムがすでにベンダーから提供されており、現在も開発は続けられています。


3種類のサーバー冷却方式の説明

  • 沸騰冷却型液体直接浸漬冷却(液浸冷却)

    沸騰冷却型液体直接浸漬冷却(液浸冷却)は、Novec™高機能性液体の沸騰から凝縮の過程で熱伝達効率を指数関数的に増加させます。このシンプルなアプローチに可動部品はほとんどありません。
     

    • 電子部品は、接触可能な密閉された閉鎖容器の中の絶縁性液体の水槽に浸漬されます
    • 発熱によって液体が沸騰して気体となり、閉鎖容器の上部に当たります
    • 気体は蓋または凝縮コイル上で凝縮して水槽に落ちます。このサイクルが繰り返されます
    • 電子機器に安全に直接接触でき、熱伝達効率は沸騰水を上回ることがあります
  • 強制対流型液体直接浸漬冷却(液浸冷却)

    強制対流型液体直接浸漬冷却(液浸冷却)では液体の沸点が高くなっており、工程全体で液相を保ちます。
     

    • 電子部品は、接触可能な密閉された閉鎖容器の中の絶縁性液体の水槽に浸漬されます
    • チップからの熱が液体に伝達されます
    • 熱せられた液体は多くの場合ポンプによって熱交換器に送られ、そこで冷却され水槽に戻されます
    • この用途に3M™フロリナート™高機能性液体を使用することもできます
  • 間接冷却:浸漬以外の方法

    熱対策の課題と技術にはさまざまな形態があります。したがってこのような課題の解決策として、弊社の液体独自の特性はさまざまなかたちで適用できます。このような課題の1つに、ダイレクト・ツー・チップ(D2C)水冷を適用する際の複雑さがあります。水漏れのリスクと、同一回路上の一連のプロセッサを冷却する難しさです。3M™ Novec™高機能性液体はこれらの用途で注目に値する作業流体です。
     

    • 沸騰冷却型作業において水と同等以上の高い熱伝達効率
    • 絶縁性作業流体なので漏れによる損傷のリスクなし
    • ノード数に関係なく回路内のすべてのプロセッサを同じ温度に維持

液体直接浸漬冷却(液浸冷却)とNovec™高機能性液体についてのお問い合わせ

3Mの数十年にわたる液体直接浸漬冷却(液浸冷却)とデータセンターの経験をお役立てください。ご不明な点やご要望がございましたらお問い合わせください。今後のデータセンタープロジェクトにおけるビジョンの実現をお手伝いします。次のような情報をご提供します。
 

  • 用途に関するアドバイスとベストプラクティス
  • テクニカルデータおよび気密試験の結果
  • 事例および他の資料
  • Novec™高機能性液体のお申し込みや、Novec™高機能性液体と3M™ フロリナート電子液体間の選定の補助
  • 液体直接浸漬冷却(液浸冷却)および3Mの濡れない水冷却の価格、機器、およびサービス提供者に関する情報

※本製品は工業用途に限定します。サンプルの提供、販売は、一般消費者の方、一般消費者への販売を想定されている方もしくは企業、広告代理店及び同業の方、個人事業主の方につきましてはお断りさせていただいております。また用途によってはサンプル提供をお断りさせて頂く場合が御座います。特に医療用具または医薬品用ではありませんので、医療用途での検討の際は必ず事前にお問い合わせください。3M電子用製品事業部の医療用途販売ポリシーに基づいて、サンプルの提供、販売の可否を判断させて頂きます。予めご了承ください。