3M グラスバブルズfor 自動車・部品メーカー向け製品

3M™ グラスバブルズ小さなテクノロジーが生む、大きな価値。

球体が広げる自動車軽量化の可能性

車両の軽量化を目指すなら、3M™ グラスバブルズが威力を発揮します。ソーダ石灰ホウケイ酸ガラスを組成とするこの微小な中空球は、真密度、耐圧強度、粒子径などの違う様々なグレードがあります。炭酸カルシウムのような重いフィラーの代替として、熱可塑性部品、接着剤、シール剤、さらにはSMCやBMCといった複合材料の軽量化に貢献します。多くのグレードは、熱硬化、押出成形、射出成形、高圧スプレー加工にも対応。プラスチゾル、構造用フォーム、樹脂部品などの軽量化に最適で、車両全体での幅広い活用が期待できます。

3M™ グラスバブルズは、EVバッテリーパック用のポッティング樹脂に適した軽量で断熱性に優れたフィラーとしても活用できます。軽量化に関するご要望があれば、ぜひご相談ください。グレードをお選びいただく際は、ページ下部のチャートをご確認いただくか、3Mの営業担当者までお問い合わせください。

パンフレットのダウンロードはこちら：自動車市場向け3M™ グラスバブルズ（PDF、4.44 MB）

軽量化が支えるサステナビリティ
3M™ グラスバブルズは、自動車業界のサステナビリティ目標達成を強力に後押しします。このガラス微小中空球を活用してプラスチック、複合材、フィラーを軽量化することで、燃費が向上し、EVでは航続距離の延長が期待できます。これは、厳格化が進む国際的な環境・燃費規制に対する実効的な対策となります。また、ボディシーラーやアンダーボディコーティングなどへの軽量化素材導入は、調達段階から自動車メーカーのカーボンフットプリント削減に寄与し、環境負荷軽減にもつながります。

3M™ グラスバブルズによる具体的な軽量化事例について、詳しくは以下をご覧ください。
- 射出成形プラスチック部品
- シート成形複合材（SMC）
- ボディシーラーとアンダーボディコート
- EVバッテリー

よくあるご質問

3M™ グラスバブルズはどんな用途に使えますか？私たちの用途には、どの3M™ グラスバブルズを選べばいいでしょうか？
3M™ グラスバブルズは、幅広い分野で添加剤として使用されています。たとえば、速乾性と低収縮性を備えたパテなどの建材に配合されたり、掘削補強用セメントの軽量化や海底パイプの断熱にも活用されています。これにより石油採掘の効率が向上し、海底からより多くの石油を抽出することも可能になります。さらに、スポーツ用品から遮熱塗料に至るまで、さまざまな用途でその利点が活かされています。

自動車業界でも、軽量化は重要な設計課題のひとつです。そのため、3M™ グラスバブルズの軽さと性能を活かした部品づくりに取り組むサプライヤーが年々増加しています。

自動車分野での3M™ グラスバブルズの主な利用シーンは、以下の通りです。
- シート成形用複合材（SMC）　
- バルク成形用複合材（BMC）　
- 熱可塑性樹脂の射出成形部品　
- ボディシーラー、アンダーボディコート、接着剤　
- ポッティング樹脂
用途に合わせた、さまざまなグレードを提供しています。

詳しくは当社までご相談ください。
3M™ グラスバブルズを含むプラスチックはリサイクル可能ですか？
軽量化のメリットは自動車分野で特に大きく、部品の輸送コスト削減といった効果も期待できます。3M™ グラスバブルズを配合した一部のプラスチックはリサイクルが可能であり、粉砕してバージン原料に再混合しても物性への影響はごくわずかです。グラスバブルズ自体は不活性ガラスでできており、プラスチック内部にしっかりと閉じ込められているため、廃棄時の環境負荷もほとんどありません。
3M™ グラスバブルズのサンプルの入手、発注方法を教えてください。
3Mの営業担当および技術サポートがグローバルに対応いたします。ご希望の方は、オンラインで「お問い合わせ」または「サンプルをリクエストする」よりご連絡ください。
3M™ グラスバブルズを使用するメリットとは？
3M™ グラスバブルズは、製造工程の効率化から車両性能の向上まで、幅広いメリットをもたらします。

製造工程における利点:
- 成形サイクルの短縮と金型圧力の低減
- 寸法安定性の向上
- 優れた流動性によりスプレー加工に対応可能
車両側にもたらされる利点：
- 軽量化
- 熱膨張係数の低減
- 断熱性の向上
- 誘電性の改善
たとえばパワーエレクトロニクスやEVバッテリー、5G対応電子機器などの用途では、軽量化以外のメリットの方が重要になる場合もあるでしょう。

3M™ グラスバブルズは、低密度材料の製造に活用され、用途によっては最大45%の軽量化を実現できます。代表的な例としては、熱可塑性樹脂で最大15%、ボディシーラーやアンダーボディコートで最大40%、SMCやBMCなどの成形用コンポジットでは最大45%の重量削減が可能です。
3M™ グラスバブルズは、配合材料にどのような影響を与えますか？
複合材料の性質は、主にポリマーマトリックス（樹脂母材）によって決まりますが、フィラーや添加剤もその性質に大きな影響を及ぼすことがあります。

3M™ グラスバブルズは、密度、反り、収縮を抑えつつ、剛性、耐熱性、耐傷性の向上に貢献します。さらに、引張強度や曲げ強度といった特性にも影響を与える場合があります。3Mでは、複合材の物理特性を損なうことなく最大限の効果を引き出せるよう、専門のアプリケーションエンジニアが配合設計をサポートします。
3M™ グラスバブルズの配合や加工はどうすればいいですか？サポートは受けられますか？
軽量化のメリットは自動車分野で特に大きく、部品の輸送コスト削減といった効果も期待できます。3M™ グラスバブルズを配合した一部のプラスチックはリサイクルが可能であり、粉砕してバージン原料に再混合しても物性への影響はごくわずかです。グラスバブルズ自体は不活性ガラスでできており、プラスチック内部にしっかりと閉じ込められているため、廃棄時の環境負荷もほとんどありません。