スリーエム ジャパン プロダクツ株式会社 2010年入社
山形事業所 リーンシックスシグマ ブラックベルト
工学部 機能高分子工学科 理工学研究科 機能高分子工学専攻 修了
今のお仕事は、どのような仕事なのでしょうか?
主に山形事業所で、複数部署(製造、R&D、営業など様々)にまたがった業務の改善を行なっています。プロジェクトチームを発足して活動し、目的が達成されたことを確認したら解散というサイクルを繰り返します。
現在の業務では、専門知識の異なる人たちとチームを組んで活動しています。自分の常識は相手にとっての非常識ということが多々あるため、無意識な思い込みを避けることや、相手に伝わる説明を強く意識しています。例えば「VOCは確認したか」のVOCは理系の私からすると揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の意味で使いますが、営業の方は顧客の声(Voice Of Customer)の意味で使います。チームメンバーが同じイメージを持ちながら会話する難しさは、同じ専門分野のメンバーが集まる学生時代には感じなかった点です。
仕事をしていく中で色々と大変なことも多いとは思いますが、特にどのようなことが大変ですか?また、そんな大変なことも含めて、担当業務のどんなところにやりがいを感じていますか?
些細なことでも、自分がどのように理解したかを確認するようにしています。また、メンバーの説明時に分からない単語が出てきたときには、知ったつもりを絶対に避けて、しっかり教えてもらうようにしています。
一方で、1人の人間から見て問題が複雑かつ難解でも、知識の異なるメンバーが集まれば解決の糸口を見出せることを体感できるのは社会人になって気付いた面白さです。現在の業務は複数部門の人たちとチームを作って活動することが基本なので、チーム活動の面白さや、それを通じての自分自身のスキルアップを体感できることにやりがいを感じています。
学生時代に思い描いていたキャリアパスはどういったものでしたか?
学生時代は完全理系で、ずっと製造・技術系を深く進んでいくイメージを描いていました。プラスチックが大好きで、自分は物作りの世界で知識を深めていくものだと思っていました。
現在はそのイメージとは少し異なります。社会人になって強く感じたのは、仕事はチームで行なうものということです。チームとは、同じ知見を持ったメンバー構成の場合もあれば、全く異なる知見を持ったメンバー構成の場合もあります。全く異なる知見を持ったメンバーが力を合わせることにより、自分だけでは到達できなかった成果が出せることを体感し、今は様々な分野の方と関わる機会の多い業務へと進みたいと感じています。
就職活動時、どのようなことで苦労されましたか?
企業について調べても、特徴は分かるものの自分の不安や不明が解消しきれない部分がどうしても残りました。残った不安や不明点については会社説明会に参加して質問するなどで情報を集め解消しました。
会社を選んだ「軸」を教えてください。また3Mを選択した一番の決め手は何でしたか?
技術やユニークなアイディアを多く持つイメージの企業を軸において就職活動を行なっていました。職種は製造系を選びました。元々テレビ番組などで紹介される製造工場での物作り方法に非常に興味があり、自分もいつかは新しい物作りの方法を導入したいという思いが強かったからです。
3Мに決めたのは、様々な商品を目にすること、またその商品の性能を成り立たせている技術が非常に面白いと感じたことが理由です。
入社してみて、職場、仕事、仕事のやり方等について、気づいたことがあれば教えてください。
キャリアや年齢に関係なく、全員が真剣に楽しく議論できる雰囲気がしっかりとあるように感じます。会議の場でも、キャリアに関わらず自分の意見をしっかり言うことが期待されていると感じます。
入社する前に想像していたことと、違っていたことがあれば教えてください。
思ったよりも入社間もない社員に活躍の場を提供していただけると感じました。入社1年目から、先輩社員の手厚いサポートを受けながらプロジェクトリーダーとして活動することができたのは自分の成長につながったと感じています。
「普通」の1日のスケジュールを教えてください。また仕事とプライベートの生活のバランスはどのようにとっているのですか?
仕事の量は日々一定ではなく波があります。先々まで見据えながら自分のスケジュールに落とし込まないと仕事に追われる日々が続いてしまうので、目の前だけでなく先を見た仕事の立て方を意識しています。
休日はどのように過ごされていますか?
バーベキューが好きなので、よく妻と2歳の子供と一緒に楽しみます。長期休暇は仲のいい友達家族と一緒にキャンプをしたり、家族で旅行に行ったりします。
ずばり今後の目標を教えていただけますか?
APAC(Asia Pacific Region)で活躍できるようになりたいです。
国内であっても部署が変われば考え方が異なっており、協働すると一人では考えつかなかったようなイメージが沸いてきます。APACでチームを結成し活動すれば、自分自身が未だ想像したことのない未来の創造に携われるかもしれないと思うと非常に魅力的です。
もちろん英語の勉強は必須なので、会社のプログラムを活用しながら英語の勉強を続けています。
最後に、就職活動を経験した「先輩」として、後輩の方々にメッセージをお願いします。
就職活動は人生の中でも非常に大変な期間だと思います。そのため、楽しそう/辛そうというイメージを企業に持つこともあると思いますが、そのイメージが本当かどうかをぜひしっかりと把握できるような活動もしてください。後でイメージと違ったと感じるのは非常にもったいないことです。
就活は、非常に大変な期間ですが、やっぱりこの企業に入ってよかった!と後で感じられるような活動になるよう、皆さんを応援しています!