自動車用マスキングの始まりから終わりまで

  • 始まりは、1925年、初めてのツートンカラー自動車の塗装コスト削減に役立てようと、3Mがオリジナルのマスキングテープを特別に開発したときでした。今日では、この発明のメリットが、あらゆる種類の自動車用マスキング作業に対応する3Mマスキングテープ、フィルム、マスキングペーパー、特殊用途用テープ、アプリケーターから成る製品群に生かされています。その中には、自動車補修工場で数十年にわたり愛用されている象徴的ブランドである「グリーンテープ」のScotch® パフォーマンスグリーンマスキングテープ233+や、完璧なラインとスムーズな移行を実現するさまざまなソリューションが含まれています。テープは始まりに過ぎません。3Mは、最高の仕上げを実現するためだけではなく、ほこりやオーバースプレーの抑制や工場の作業効率を最大限に高める、完全なマスキングシステムの一部としてテープをご用意しています。


マスキングのカテゴリー

  • 3Mは、変化の激しい自動車補修の要求に応えるために特別に開発されたテープを提供しています。Scotch® などのブランドを中心に、自動車のあらゆる基盤に強力かつバランスのとれた接着力を発揮するテープを取り揃えています。当社のテープは形状適合性があるほか、厄介な表面からもきれいに剥がれるよう設計されています。

  • 数十年にわたり蓄積された科学と経験が、自動車補修用のマスキングソリューションに生かされています。3Mでは、焼付けサイクルに耐え、湿気に強く、汚れや痕跡を残さないマスキングフィルムをご用意しています。すべてのフィルムはオーバースプレーの接着性を最大限にする処理が施されており、少し帯電しているため、使用可能なアプリケーターがあるなしに関係なく取り扱いが容易です。

  • 当社の3Mマスキングペーパーの表面には、工場での作業時間や再加工を大いに減らしてくれる機能が隠れています。当社のすべてのマスキングペーパー製品は耐熱性があり、焼付けサイクルに耐えます。また、溶剤やラッカー、エナメル塗料のにじみを防ぐために特殊な処理が施され、すべて自動車補修の要求を満たすために特別に開発された製品です。

  • 鮮明でシャープな塗装ラインが必要なときのために、この製品群は薄さと必要とする理想的な接着性を絶妙に組み合わせています。これらの特殊なマスキングテープの特徴には、曲線を描くのに適した形状適合性や伸縮性がある基材に最少1.6㎜の細さもある幅をラインナップしております。

  • 当社のソフトテープは、自動車の枠、ボンネット、トランクラインなどの、継ぎ目なく塗装がなじむ必要がある箇所で、硬い塗装ラインを和らげるかほとんどを除去するために特別に設計されています。3Mでは、隙間を埋めるための柔らかい発泡体や精密に設計された接着剤などを使用することで、塗料の境界ぼかしを可能にし、塗装ラインをほとんど目立たない状態にしています。

  • モールディングなどの自動車のトリムの取り外しに時間をかけるのではなく、トリムの上にマスキングすることができます。この方法だと塗装ラインが生じることもありません。3M™ トリムマスキングテープは、トリムモールディングをわずかに持ち上げる硬いバンドがエッジに沿って付いています。塗料は塗布時にトリムの後ろに流れ込みます。塗料が乾いたら作業者はテープを剥がすだけで、モールディングは元の位置に戻ります。


注目の製品

  • このテープは、主要な自動車補修工場で主力となっているマスキングソリューションです。バランスのとれた4つのパーツで構成され、自動車補修用に特化した設計となっています。その基材と接着システムを組み合わせることで、前例のない、形状適合性、扱いやすさ、複数の基盤への接着、接着剤転写のない剥がしやすさの実現を可能にしています。このテープは、塗料、プラスチック、ガラス、金属、ゴムなどに使用できます。


よくあるご質問

  • 回答:多くのテープは、塗料を塗布すべきところだけを塗付できるようにする、というマスキングの基本目的の達成に役立っています。マスキングテープは工場の効率性の向上にも役立てることができます。適切なテープを使えば、作業者はテープが途中で切れて何度も作業をやり直すことなく一気に貼り終えることができるため、時間を大幅に節約できます。こうしたテープは、マスクに支障を来すシワや不必要なオーバーラップが少ない状態で貼ることができます。

  • 回答:はい。気温が低いと、テープの接着剤が硬くなります。そのため、テープを表面に貼り付けるには、より大きな圧力が必要となり、剥がした後の接着剤の転写を除去するのも時間がかかります。逆に温度が高いと基材と接着剤の両方が柔らかくなり、テープが伸びやすくなります。すると接着剤はより広い面積をカバーしなければならないため、その効果は低減し、明確な塗装ラインへの信頼性も低下します。湿度に固有の問題は、パネル表面に結露が発生することです。マスキングテープの接着剤の多くは水中では効果を発揮しません。

  • 回答:フィルムと紙の組み合わせではなく、プレミアムなフィルムをお勧めします。マスキングの時間と再加工の削減により、容易に採算が取れます。再利用可能な、マスキング材は、通常、汚れやほこりの粒子が付着しており、これらの汚染物質は簡単に塗装作業の現場に持ち込まれてします。また、適切な加工がされていないものは、乾燥した塗料が剥がれ落ち、剥がれるたびに新規の塗装作業が汚染されるのを防ぐこともできません。マスキングペーパーを小さくしてシートと一緒に使うことで対策を取ることもできますが、時間がかかってしまいます。

    その代わりになるのが、3M™ マスキングフィルム 6728のような高級仕様の自動車用プラスチックシートで、コロナ処理と呼ばれる化学的プロセスを経たものです。これにより、フィルムの表面の化学的性質が変化し、塗料のプラスチックへの付着を助け、剥がれ落ちを防止します。また、マスキングペーパーと併用するのではなく、マスキングフィルムに直接テープ貼りできるので、時間と材料の節約になります。

  • 回答:従来、モールディングやトリムは時間がかかるものとなっています。きれいな塗装ラインを得るには、塗装前にトリムを取り外し、洗浄し、塗料の硬化後に再び取り付ける必要があります。代わりに、適用可能な場所でありさえすれば、3M™ のミシン目入りトリムマスキングテープをお勧めします。このテープを使うと、トリムやモールディングを取り外さずにマスキングすることができ、しかも塗装ラインを完全に隠すことができます。このテープには片方の端に硬いバンドが付いています。このバンドがトリムやモールディングの下にそっと滑り込んで、わずかに車体から持ち上げるので、塗料がその下に流れ込むようにすることができます。塗料が硬化した後はテープを剥がせば、トリムが落ちて車体に戻ります。バンドの幅は数種類あり、トリムを確実に保持するのに役立ちます。マスキングテープにはミシン目も入っているので、手で切ることができ、作業時間の削減になります。


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