レベル | 傷害の継続性 | 傷害の継続性 | 傷害の内容 |
レベル5 | 死亡 | 死亡(原疾患の自然経過によるものを除く) | |
レベル4b | 永続的 | 中等度~高度 | 永続的な傷害や後遺症が残り、有意な機能障害や美容上の問題を伴う |
レベル4a | 永続的 | 軽度~中等度 | 永続的な傷害や後遺症が残ったが、有意な機能障害や美容上の問題は伴わない |
レベル3b | 一過性 | 高度 | 濃厚な処置や治療を要した(バイタルサインの高度変化、人工呼吸器の装着、手術、入院日数の延長、外来患者の入院、骨折など) |
レベル3a | 一過性 | 中等度 | 簡単な処置や治療を要した(消毒、湿布、皮膚の縫合、鎮痛剤の投与など) |
レベル2 | 一過性 | 軽度 | 処置や治療は行わなかった(患者観察の強化、バイタルサインの軽度変化、安全確認のための検査などの必要性は生じた) |
レベル1 | なし | 患者への実害はなかった(何らかの影響を与えた可能性は否定できない) | |
レベル0 | ー | エラーや医薬品・医療用具の不具合が見られたが、患者には実施されなかった | |
その他 |
国立大学附属病院における医療上の事故等の公表に関する指針(改訂版),2014. より引用
医療用テープは、以下のように使用するとよい。
• 医療用テープ以外の固定方法がないかを検討する。
• 角層剥離の少ない低刺激性の粘着剤(シリコーン系)を選択する。
• 皮膚被膜剤を使用してからテープを貼付する。あるいは、テープ交換回数が多い場合には、テープ使用部位に板状の皮膚保護剤、あるいは創傷被覆材などを貼付してからテープを使用する。
• テープ貼付部の皮膚に緊張が加わらないように、テープの中心から外側に向かって貼付する。
• 粘着剥離剤を使用しながら、ゆっくりとテープを反転させて剥離を行う。
• テープの端は、皮膚を指や爪などで強く擦らずに、緩める。剥がれにくい場合には、テープの端を折り曲げておき、つまみを作る方法もある。
ベストプラクティス スキン-テア(皮膚裂傷)の予防と管理 より引用(一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会)
個体要因のリスクアセスメントを実施し、皮膚の状態が脆弱であると判断した場合には、何らかのスキン-テア対策を実施しましょう。
3Mでは、必要な固定力が弱い場合には皮膚にやさしいテープを、必要な固定力が強い場合には被膜剤や剥離剤を使用することをおすすめしています。
ベストプラクティス スキン-テア(皮膚裂傷)の予防と管理 より引用(一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会)
このイラストはイメージです。
肌にフィットするしなやかな不織布でありながら、手で楽にキレイに切れるテープです。やわらかアクリル系粘着剤により、肌にピタッと密着し、角質剥離と剥離時の痛みを軽減します。
はっ水性の皮膜を形成する、非アルコール性の皮膜剤です。テープや粘着製品の剥離刺激等からお肌を保護します。皮膜の上から粘着製品を使用することが可能です。
粘着製品やストーマ装具を簡単にはがすことができるはくり剤です。シリコーン系のはくり剤が皮膚と粘着製品の隙間に入り、粘着剤を皮膚から浮かせてはがします。非アルコール性で低刺激です。