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トピックス9:小児領域における皮膚トラブル対策と固定・管理

小児の皮膚は薄く、バリア機能が未熟なため、外部刺激を受けて皮膚トラブルにつながることがあります。また、新陳代謝が盛んで汗をかきやすく、粘着製品の浮きや剥がれに注意が必要です。臨床現場からのお困りごととして多く聞かれる「血管留置カテーテルの管理」「ルートの固定」「失禁関連皮膚炎(おむつかぶれ)対策」について、原因と対策、考慮すべきこと等について解説します。


血管留置カテーテルの管理

  • 血管留置カテーテルの管理

     血管留置カテーテルの管理は日常的なケアの一つです。医療安全情報*にあるように、カテーテル刺入部の被覆には刺入部が観察できるドレッシング材を使用するなどの血管外漏出対策や感染対策、事故抜去などを意識した安全対策、小児の発達段階や皮膚の特徴への配慮が必要です。

    * 出典:「医療安全情報 No.7 小児の輸液の血管外漏出」財団法人 日本医療機能評価機構 (2007)

 

 

血管留置カテーテルの固定に関するお困りごとや課題

皮膚トラブルや接続部のゆるみ、フィルム材の剥がれなど治療や管理に関わる項目と、子どもの苦痛に関わる項目が挙げられています。

血管留置カテーテルの固定に関するお困りごとや課題

日本小児看護学会第27回学術集会
小児看護専門看護師による「末梢静脈血管留置カテーテルの固定について」セッションより。20% 以上の回答があった項目を抽出。

 

 

 

刺入部の固定と圧迫痕対策

考慮すること

対策

●医療安全情報やガイドラインに即した血管留置カテーテルの固定方法

●血管が細く、安静保持ができないことを考慮した血管外漏出リスク低減策

●固定・圧迫による皮膚トラブル対策

●感染対策の為、刺入部は滅菌済のもので覆う

●留置針がしっかり固定される製品を選ぶ

●血管外漏出の早期発見の為、刺入部は透明なもので覆い、観察できるようにする

●手早く固定できるように、あらかじめテープを準備しておく

●必要に応じて、底づきしにくい適度なクッション性の製品を活用する

 

 

 

ニードルレスコネクタの保護

考慮すること

対策

●輸液ラインのニードルレスコネクタを子どもが舐めて、唾液まみれになる等への対策

●おむつや便の近くにニードルレスコネクタが位置する、または輸液ラインが床をはっている等への対応

●アルコールによる擦拭と手順徹底

●接続部の汚染防止・保護に用いるキャップを使用する

 

 

おすすめの3M製品

  • カテーテルの確かな固定と、肌へのやさしさ、貼りやすさ(医療従事者の操作性)を両立した、カテーテル固定用ドレッシングの小児用です。滅菌済の固定用テープが付属しており、2サイズからお選びいただけます。

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  • カテーテル管腔の内側からの汚染への対策に、カテーテル接続部にはめて汚染防止・保護に用いるキャップです。閉鎖式ニードルレスコネクタ用と、オスルアーロックコネクタ用をご用意しております。キャップによる「清潔維持」、手順の「標準化」と清潔管理の「見える化」を実現します。

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  • 皮膚や体毛・衣類にはくっつかず、包帯同士がくっつき合う自着性包帯です。粘着製品を使えない部位の固定にお使いください。

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  • 全方向への伸縮性にすぐれクッション性のあるフォームテープです。医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)対策にお役立てください。

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ルートの固定

病院内では、医療用テープ剥離時にスキン- テアが多く発生しています*。固定に使用する製品の選定やスキンケア製品を活用することで皮膚トラブルのリスク低減につながります。

* 出典:「ベスト・プラクティス スキン- テア ( 皮膚裂傷 ) の予防と管理」一般社団法人 日本創傷オストミー失禁管理学会 (2015)

対策

●医療用テープ以外での固定方法の検討

●角質剥離の少ない低剥離刺激性のテープの選択

●適切なテープの貼付と剥がし方

●皮膜剤やはくり剤を使用して皮膚を守る

 

シリコーン系粘着剤のテープの使用場面の例

  • 顔まわりなどの繊細な場所に

    顔まわりなどの繊細な場所に

  • チューブ固定の補助に

    チューブ固定の補助に

皮膜剤・はくり剤を選ぶポイント

皮膜剤とはくり剤は引火性のため、電気メスの熱源等、発火源の近くでの使用は避けてください。
皮膜剤は、塗布後よく乾かしてください。はくり剤は、使用後よく乾かしてください。なお、乾燥後は引火性ではなくなります。

皮膜剤・はくり剤を選ぶポイント 皮膜剤 はくり剤
配慮が必要な粘着製品 対極板、電極など ×(電気的特性に影響)
経皮吸収剤など ×(薬剤透過性に影響)
清潔操作 〇(ただし滅菌済タイプのみ) ×(未滅菌)
使用できる皮膚状態 健常皮膚、赤みや肌荒れのある皮膚
(医療機器)
健常皮膚
(薬機法対象外)

 

 

おすすめの3M製品

  • やわらかい“シリコーン粘着剤”は、皮膚や体毛を引っ張りにくく角質剥離が少ないため、患者様の痛みを軽減できます。はじめからピッタリとつき、時間が経ってもやさしく剥がせます。

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  • はっ水性の皮膜を形成する、非アルコール性皮膜剤です。テープ・粘着製品の剥離刺激等からお肌を保護します。健常皮膚および、赤みや肌荒れのある皮膚(血液や体液の滲出が見られない皮膚)にお使いいただけます。

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  • 粘着製品をお肌からやさしく剥がせる液体リムーバーです。皮膚と粘着製品の隙間に滑り込むように広がり、粘着剤を皮膚から浮かせて剥がします。非アルコール性で低刺激です。滴下ボトルタイプ、ワイプタイプ、スプレータイプをご用意しております。

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失禁関連皮膚炎(おむつかぶれ)対策

  • 失禁関連皮膚炎(おむつかぶれ)対策

    皮膚は排泄物・滲出液・排液など刺激性のある液体に長時間さらされることで、浸軟して損傷しやすくなります。接触が続くことで次第にバリア機能も低下し、皮膚損傷に至ることもあります。

原因と対策

原因   対策

排泄物との接触
消化酵素を多く含む液状の便(水様便・泥状便)は、皮膚に触れると刺激になる。

ふれさせない
撥水効果のある保護クリームや被膜剤を塗布して刺激物が直接皮膚に触れないようにする。

皮膚の浸軟(ふやけ)
排泄物の水分や湿気で皮膚がふやけることで、皮膚のバリア機能が低下する。また、おむつや拭き取りによる摩擦刺激を受けやすくなり、皮膚損傷を起こしやすくなる。

ふやけさせない
皮膚を密閉せず、水分蒸散を妨げない製品で対策をとる。

 

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