• 雨が降ると、夜の路面標示には何が起きますか?

     

    全天候型路面標示材​で道路の安全性を向上

     
     

     

     

     
    • 郊外の2車線道路で運転しているところを思い浮かべてみてください。夜、道路は暗く、対向車のヘッドライトはまぶしく、道路は見えにくくなっています。あなたは走行している車線から逸脱しないために、神経を集中させています。

      そして雨が降ってきました。

      ほとんどのドライバーは同様の状況に直面し、このような条件下では路面標示が見えにくいことを知っています。実に、

      • 車両通行は日中に多いにもかかわらず、死亡事故の49%が夜間に発生しています。¹
      • 天候に関連した衝突事故の70% は、濡れた道路上で発生します。²
      • その強さに関わらず雨の中で夜間に運転すると、負傷を伴う衝突事故のリスクが7.7倍になり、死亡事故のリスクが10倍になります(日中の運転との比較)。³
      • 2017年、米国では雨天時の衝突事故で6,952人が死亡しました。⁴

      夜間雨天時には、車線を示す路面標示が見えにくくなることがあります。路面標示の視認性は、ドライバーが車線から逸脱せず​安全に帰宅するために大きな​きな役割を果たしています。

      では、そもそもなぜ夜間や雨の中で路面標示が見づらいのでしょうか。


     

     

    路面標示と雨

    • An overhead shot of cars and a semi-truck driving on a highway at night, with brightly illuminated pavement markings.

      路面標示が夜、降雨中に見にくい理由を理解するために、路面標示が見える仕組みについて少し知っておくと役立ちます。一般に路面標示には、車両のヘッドライトをドライバーに反射するように設計された再帰反射型ガラスビーズ(反射素子)が埋め込まれています。これにより夜間の道路を​走行しているドライバーは、路面標示が見えるようになります。

      ただし、ガラスビーズ(反射素子)の種類によって光を反射しやすい条件は異なり、乾燥時および湿潤時の両方の状況に対して単一の​種類のガラスビーズ(反射素子)で光の反射を最適化させることはできません。最も一般的な路面標示には、屈折率(RI)が1.5の再帰反射素子を使用します。この反射素子は乾燥時向けに設計されており、すべての条件に​設計されていますが、すべての条件においては最適化されていません。

      雨が降ると、再帰反射素子は空気ではなく水に覆われます。水は空気よりも屈折率が高くなります。その結果、ヘッドライトからの光は広く弱い​円錐形に広がり、車両に向かって反射される光はごくわずかとなります。そのため路面標示の​視認性が大幅に低下します。


     

     

    湿潤状態に最適化された路面標示材

    • 路面標示材が昼夜・晴雨を問わず、あらゆる状況で卓越した視認性を提供するために、10年間にわたり開発が行われてきました。湿潤時反射性能を有する全天候型路面標示材には、屈折率(RI)=2.4の再帰反射素子が使用されています。これらの高屈折率反射素子は​水幕の効果を​​逆に活用し、より狭い反射光の円錐を形成し、より多くの光をドライバーの目に戻します。そのため、他の路面標示材が見えない湿潤時でも、全天候型路面標示材は​見えるようになります。米国運輸省の最近の調査によると、全天候型路面標示材は、湿潤状態における複数車線の道路での路外逸脱事故を最大46%削減します。


     

     

    人と車載装置のために路面標示材の視認性を向上

    • A busy eight-lane highway at dusk has easily viewable pavement markings.

      全天候型路面標示材によっては、最大の再帰反射効率を実現し、乾燥時での視認性を最大化する屈折率1.9の反射素子も含まれています。これは人間のドライバーにとって有益であり、車線逸脱警報(LDW)や車線維持支援(LKA)などの高度運転支援システム(ADAS)を搭載した車両のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。

      これらの機能を搭載した車両はますます一般的になっています。SBD Automotiveによると、「米国市場では、2016〜17年モデルの車両の60%に、標準またはオプションの安全機能として車線逸脱警報システムが提供されていました⁵」 Highway Loss Data Instituteの推定によると、2025年までに、登録されているすべての車両の40%以上に標準またはオプションのLDWが装備されます⁶。

      これらのADAS搭載車両により、カメラを使用して車両は車線内に維持されます。視認性が向上し、湿潤時の再帰反射率が向上した路面標示は、これらのシステムがさまざまな条件で車線をより確実に検知するのに役立ちます。これにより、車両を車線内に維持することができます。


     

    ドライバーが最も必要とする時に、信頼性の高い湿潤時反射性能

    • A two-lane highway in the dark and the rain has yellow lines that are brightly illuminated by headlights.

      路面標示は、ドライバーとカメラシステムを搭載​した車両自体が道路上や車線内にとどまるサポートをすることで、交通安全に重要な役割を果たします。そのため、路面標示をさらに効果的なものにするためには、あらゆる条件下で視認できる必要があります。これまで見てきたように、夜間、降雨状態では、ドライバーは標準的な路面標示を視認することがより難しくなり、衝突、負傷、死亡のリスクが高まる可能性があります。

      この記事の冒頭の状況と同じく、暗い、雨の降る郊外の2車線道路を運転する自分を思い浮かべてください。しかし現在、車線には高度な全天候型路面標示材が施工されており、昼夜晴雨を問わず、常に高い視認性を実現します。これで、車線が見えるようになり、車線を維持が容易となり、安全に帰宅できます。

      このシナリオは私たちの手の届くところにあります。全天候型反射路面標示材を設置することで、現在と未来の安全な道路づくりに貢献します。

     

    参考資料:

    • ¹Forbes.Most Dangerous Times to Drive, Jan., 2009.
      ²DOT/FHWA.Ten-year averages from 2005 to 2014 analyzed by Booz Allen Hamilton, based on NHTSA data, 2005-2014).
      ³BAAC (French road traffic database, government open data).
      NHTSA Fatality Analysis Reporting System (FARS), 2017
      ⁵SBD Automotive — ADAS Tracker — AUT 534. June 2016.
      ⁶Predicted availability and fitment of safety features on registered vehicles — 2017. Institute, Highway Loss Data.Vol. 34. No 28, September 2017.