接着剤の化学成分群ごとに接合の仕方は異なり、工程や最終用途にさまざまなメリットをもたらします。
「エポキシ」は接着剤の総称としてよく使用されますが、実際にはエポキシ接着剤は構造用接着剤を構成する一般的な化学成分群の一つにすぎません。接合する材質や組立工程、最終使用条件によっては、別の製品群の構造用接着剤の方がより適切な場合があります。3つの主要な化学成分は、エポキシ、アクリル、ウレタンですが、PUR、瞬間、嫌気性の各接着剤群も、ある一定の状況では最適な選択となります。3Mは、これらの製品群にまたがる20種類の化学成分と多数の特定製品を提供し、お客様が最適な選択肢を見つけ出すのをサポートします。
3M構造用接着剤の表の拡大版は、この PDF (1418 KB) の4ページ目をご覧ください。
エポキシ接着剤は、屋外での使用や化学薬品への曝露などの厳しい最終使用条件でも高い強度と耐久性を発揮します。エポキシは、高温、溶剤、過酷な環境に対して最も優れた耐性を示し、多種多様な材質を接合し、振動、衝撃、疲労に耐性があるほか、さまざまな可使時間で使用することが可能です。
アクリル接着剤は速硬化し、塗料やコーティングしたプラスチック、接着が難しい低表面エネルギー(LSE)プラスチック(PP・PEなど)や、多少油分がついた金属にも、非常によく接着します。アクリルは、表面処理やラフな混合に最も影響を受けにくく、アクリル接着剤の中には、低臭タイプのものもあります。
ウレタン接着剤は、強度と柔軟性のある異種材接合を作り出すのに最適な接着剤です。複合材、木材、ガラス、コンクリートのほか各種エンジニアリングプラスチックや一部の金属などによく接着します。ウレタンは、衝撃や振動などの荷重に耐える強度と柔軟性があり、工程のニーズに合わせて幅広い可使時間で利用できます。
PUR接着剤は、柔軟性とホットメルト接着剤の初期速度、および構造用接着剤の強度を兼ね備えた接着剤です。PUR接着剤は、混合を必要としない一液型の配合で、クランプを必要とせずに迅速に取り扱い強度に達します。木材、ガラス、セラミックのほか、ナイロンを含む多くのプラスチックに非常によく接着し、揮発性有機化合物(VOC)は非常に低いです。工程要件に合わせるため幅広いオープンタイムが用意されています。
シアノアクリレートとしても知られる瞬間接着剤は、ほんの数秒で初期強度が発現する一液型接着剤です。 これらは、EPDMやシリコーンなどの低表面エネルギー(LSE)エラストマーを含むゴム、一般的なエンジニアリングプラスチック、低表面エネルギー(LSE)プラスチック、金属、木材に接着可能な種類があります。 小さな部品の組み立てに最適です。
スレッドロッカーとして一般に知られている嫌気性接着剤は、酸素がない状態で硬化する一液型の接着剤です。ねじ継ぎ手の強度を高め、長期的な振動によるゆるみを防止します。混合の必要がなく、圧力、振動、電解腐食に対して耐性があります。
Thank you for your interest in 3M Industrial Adhesives & Tapes products. A 3M representative will contact you shortly regarding your inquiry.
An error has occurred while submitting. Please try again later...