3M™ ハイパーソフト放熱シート 6550Hは、非シリコーンのアクリル系熱伝導性(放熱)シートです。
従来の放熱シートは、熱伝導率が高くなると、硬度も高くなる傾向にありました。新製品6550Hは3M独自のアクリルポリマー技術とフィラー分散技術により硬度Asker C5ながら、熱伝導率3.0W/m・Kを実現しました。
非常に柔らかい放熱シートのため圧縮応力(反発力)を低くできるため基板やデバイスへの応力低減や、より大きな組立部品公差の吸収ができます。
非シリコーンのアクリル系放熱シートのため、シロキサンアウトガスでの接点不良などがなく安全にお使い頂けます。
アクリル系放熱シートで業界トップクラスの耐熱温度130℃を実現しています。
お客様にご評価して頂くための無料サンプルをご用意いたしました。
シロキサンガスによる影響
シロキサンガスは二酸化ケイ素(SiO2)となり、電気絶縁物として作用し、接点障害を引き起こします。
3M™ ハイパーソフト放熱シートはシリコーンフリーなのでシロキサンガスが発生しません。また、低揮発性なのでレンズ、ディスプレイも曇りが発生しづらいです。
従来の放熱シートは、熱伝導率が高くなると、硬度も高くなる傾向にありました。新製品6550Hは3M独自のアクリルポリマー技術とフィラー分散技術により硬度Asker C5ながら、熱伝導率3.0W/m・Kを実現しました。
既存製品の6510H(硬度Asker C 15)と比べて、圧縮応力を50%以下にできます。基板やデバイスへの応力低減や、より大きな組立部品公差の吸収が期待できます。
一般的な低硬度シリコーン放熱シートでは、持ち上げ時に伸びて寸法が変化するなどのハンドリング性に課題がありますが、6550Hは非粘着層の2層構造のためハンドリング性に優れます。
シリコーンと比較してアクリルは安価。
3M™ ハイパー放熱シートはアクリルを原材料として使用しているので、コストメリットがあります。
アクリル系シート
6550H(高耐熱 超低硬度タイプ) NEW
6510H(高耐熱 低硬度タイプ)
6500H(高耐熱 スタンダードタイプ)
5578H(高耐熱 高熱伝導性タイプ)
項目 | 6550H | 6510H | 6500H | 5578H | 試験方法 |
---|---|---|---|---|---|
厚さ(mm) *1 | 0.5から+0.5刻み | 1.0から+0.5刻み | 0.5から+0.5刻み | 0.5から+0.5刻み | - |
熱伝導率(W/m・K) | 3.0 | 2.0 | 3.0 | 3.5 | - |
硬度(Asker C) *2 | 5 | 15 | 30 | 38 | - |
耐熱性 *3 | -40℃~130℃ | -40℃~130℃ | -40℃~130℃ | -40℃~130℃ | - |
難燃性 | V-0 | V-0 | V-0 | V-0 | UL94 |
比重(25℃) | 2.3 | 1.9 | 2.1 | 2.5 | JIS-K6249 準拠 |
体積抵抗値(Ω)cm | 8.0x1011 | 4.9x1012 | 15x1012 | 1.7x1012 | JIS-K6249 準拠 |
絶縁破壊強度(kV/mm) | 15 | 19 | 18 | 19 | JIS-C2110 準拠 |
色(非粘着層/低硬度アクリル層) | 薄灰色/白色 | 薄灰色/白色 | 薄灰色/白色 | 薄灰色/白 | |
低分子環状シロキサンアウトガス(ppm) *4 | 未検出 | 未検出 | 未検出 | 未検出 | GC/MS |
*1 詳細は担当営業までお問い合わせください。10mm以上の厚さの実績もあります。
*2 低硬度アクリル層の測定値です。
*3 3000時間のエージングテストで物性(硬度、熱抵抗)に変化がないことを確認しています。
*4 150℃1時間加熱したときの低分子環状シロキサンガスの発生量を測定。(検出限界0.1ppm)。
* データは測定値であり、保証値ではありません。
* 3Mは3M社またはその関連会社の登録商標です。