スタンダードが実践されています!
※日本医科器械学会(現 日本医療機器学会)編、医療現場における滅菌保証のガイドライン2015.
真空式高圧蒸気滅菌器の始業時点検として、ボウィー・ディックテストを行うことで、滅菌不良の要因となる空気漏れ、不十分な空気除去、蒸気の浸透不足及び非凝縮性気体の混入を検出することができます。
1.毎日の運転開始前に使用します。
2.暖機運転後に実施します。
3.ボウィー・ディックテスト用パックを空の滅菌器のカート最下段の排水口真上に置きます。
4.134℃、3分30秒~4分間で滅菌器を運転します。
5.設定可能な最短の乾燥時間を設けます。
※日本医科器械学会(現 日本医療機器学会)編、医療現場における滅菌保証のガイドライン2015.
スタンダードが実践されています!
医材が滅菌工程に曝露されたか、そうではないかを一目で見分けるために使用します。ただし、滅菌が達成されたかどうかを判断するものではありません。
1.滅菌工程を通過する全ての包装材(滅菌バッグや不織布、コンテナなど)に外部用化学的インジケータを使用します。
2.病院スタッフが、滅菌工程の通過の有無を判断するために使用するので、誰もが見逃すことなく判断できる場所に貼付する必要があります。
3. 使用している包装材に滅菌工程通過の有無を目視で簡単に判断できる機能が備わっているならば、インジケータテープを使用する必要はありません。
スタンダードが実践されています!
滅菌バッグ、トレイ、コンテナ等の中に化学的インジケータカードを積載し、開封時に特定の曝露条件に到達していることを確認します。多くの場合、結果の確認はオペ室や他の部門によって行われますので、結果判定方法を院内で共有することも重要なステップとなります。
1.全ての包装の中心に化学的インジケータカードを挿入します。
2.化学的インジケータカードの結果を判定する必要がある部署への、判定方法のトレーニング・情報共有も重要です。
滅菌工程の有効性を判定する生物学的インジケータは、適切な負荷(抵抗性)をかけた包装形態で使用される必要があります。PCDは、滅菌対象医材の包装形態の代表となる負荷を有しています。
また、ガイドラインに基づいたPCDを作製・使用することが重要であると同時に、毎工程均一に負荷をかけることが保証の質を保つためには重要です。
3Mでは、一般高圧蒸気滅菌法とE.O.ガス滅菌法において、AAMI※が規定するPCDと同等の抵抗性に設計されたディスポーザブルのPCDをご用意しております。
※米国医科器械振興会
生物学的インジケータ(BI)は滅菌器内での菌の死滅を直接的に確認できる唯一のインジケータです。判定の結果が陰性であれば、滅菌器内の他の菌が十分に死滅したことが保証されます。
1.BIをPCD(Process Challenge Device:工程試験用具)の形態で使用することが求められます。
2.滅菌したBIで陽性判定が出た場合、前回BIが陰性判定を示した滅菌工程まで遡り、全ての医材をリコールする必要があります。
3.体内留置物(インプラント)の滅菌ではBIを必ず使用し、BIの陰性結果を確認後に払い出す必要があります。
4.陽性コントロール(滅菌器に入れていないBI)は培養器1台につき毎日1本ずつ使用します。