器械コントロール
滅菌を始める前に滅菌器の調子を Check!
器械的モニタリングは…
滅菌器が適切に稼動しているかどうかを調べる工程です。
真空式高圧蒸気滅菌器の始業時点検としてボウィーディックテストを行うことで、滅菌不良に繋がりうる残留空気の存在を検知できます。真空ポンプ、制御弁の故障やパッキン不良による空気の逆流(リーク)など、滅菌器の不具合の早期発見に役立ちます。
スタンダードを実践するには?
- 1.始業時に使用します。
- 2.暖機運転後に実施します。
- 3.ボウィーディックテスト用パックを空の滅菌器のカート最下段の排水口真上におきます。
- 4.134℃、3分30秒~4分間で滅菌器を運転します。
- 5.設定可能な最短の乾燥時間を設けます。
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ロード コントロール
滅菌工程で菌が死滅したかを Check!
ロードモニタリングは…
滅菌器内の実際の菌の死滅を確認します。生物学的インジケータ(BI)の結果を元に、滅菌物の無菌性を保証します。
生物学的インジケータは滅菌器内での菌の死滅を直接的に確認できる唯一のインジケータです。もしBIの中の全ての芽胞が死滅をしていれば、滅菌器内の他の全ての菌の死滅をしていることが保証されます。
スタンダードを実践するには?
- 1.BIをPCD(Process Challenge Device、工程試験用具)の形態で使用することが求められます。
- 2.滅菌に使用したBIに陽性反応が出た場合、前回BIが陰性反応を示した滅菌工程まで遡り、全ての医材をリコールする必要があります。
- 3.体内留置物(インプラント)の滅菌ではBIを必ず使用し、BIの陰性結果を確認後に払い出す必要があります。
- 4.陽性コントロール(滅菌器に入れていないBI)は培養器1台につき毎日1本ずつ使用します。
生物学的インジケータ一覧はこちら
パック コントロール
パックやコンテナの中身の状態を Check!
パックモニタリングは…
滅菌剤がCIの積載箇所にまで浸透したかを確認し、特定のばく露条件を満たしたかどうかを証明します。
滅菌バッグ、トレイ、コンテナなどの中に化学的インジケータカードを積載する工程です。 多くの場合、滅菌バッグやコンテナー内部に入れた化学的インジケータカードの結果の確認はオペ室や他の部門によって行われますので、化学的インジケータカードの結果の判定方法を院内で共有することも重要なステップとなります。
スタンダードを実践するには?
- 1.すべての包装の中心に化学的インジケータカードを挿入します。コンテナの場合は各段の交互の対角に化学的インジケータカードを挿入します。
- 2.化学的インジケータカードの結果を判定する必要がある部署への、判定方法のトレーニング/情報共有も重要です。
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外部 コントロール
滅菌工程を通過したかどうかを Check!
外部モニタリングは…
医材が滅菌工程にばく露されたかそうではないかを一目で見分けるために使用されます。
滅菌が達成されたかどうかを判断するものではありません。病院スタッフにとっては、化学的インジケータカードやBIの結果を確認せずに、滅菌工程通過後の医材なのか、工程前の医材なのかを判断することができます。
スタンダードを実践するには?
- 1.滅菌工程を通過する全ての包装材(滅菌バッグや不織布、コンテナなど)に包装外部用インジケータを使用します。
- 2.病院スタッフが、滅菌工程の通過の有無を判断するために使用することから、誰もが見逃すことなく判断できる場所に貼付する必要があります。
- 3.使用している滅菌バッグに滅菌工程通過の有無を目視で簡単に判断できる機能が備わっているならば、インジケータテープを使用する必要はありません
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