チューブ・カテーテル類の使用や管理において、「抜去しないようにしっかり固定したい」と、「皮膚トラブルを起こさないようにケアしたい」の2つは、なかなか両立が難しい課題です。しっかり固定したくて粘着力の強い伸縮テープを使うと、潰瘍ができてしまったり、剥がすときに皮膚がめくれてしまったり・・・一方で、混合病棟化が進み、「手技の統一・標準化」の必要にも迫られており、院内教育も切り離せない重要なテーマです。医療の質を担保するためには、治療や看護の「標準化」が基本であることは論をまちません。その「標準化」のポイントは、「材料の標準化」+「知識の標準化」=「手順の標準化」と整理できます。
3Mは、粘着剤メーカーとして長年医療分野で培ってきた知見を基に、
1)適切な製品選択と適正使用
2)継続的院内教育
それぞれにおいてサポートいたします。
状況 | 部位数 | % |
テープ剥離時 | 162 | 17.5 |
転倒した | 109 | 11.8 |
ベッド柵にぶつけた | 92 | 9.9 |
車椅子移動介助時の摩擦・ずれ | 43 | 4.6 |
入浴・清拭等の清潔ケア時の摩擦・ずれ | 38 | 4.1 |
スキン-テア発生時の状況)(N=925)より上位5項目を抜粋
ベストプラクティス スキン-テア(皮膚裂傷)の予防と管理より(一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会)
伸縮テープは伸ばして貼付すると、皮膚に緊張がかかりかぶれやすくなります。皮膚への負担の少ない方法で貼り剥がししましょう。
再生時間:50秒
皮膚にやさしく、しっかり固定できる、伸縮テープを使用したチューブのΩ固定方法のコツをご覧いただけます。
再生時間:1分7秒
皮膚にやさしく、更にしっかり固定できる、伸縮テープに切り込みを入れた、チューブのΩ固定方法のコツをご覧いただけます。
再生時間:1分24秒
3M™ マルチポア™ 高通気性撥水テープ EXを使用した固定方法です。テープを伸ばさずに貼り、指の腹でやさしく圧着することで、安定した粘着力が得られます。
再生時間:1分42秒
3M™ マルチポア™ ドライ サージカルテープを使用した固定方法です。速乾性の基材を採用しているため、水分の影響を受けにくく、しっかり固定できます。
再生時間:1分39秒
3M™ マルチポア™ 高通気性撥水テープ EXを使用した固定方法です。チューブが鼻翼を圧迫して潰瘍ができないよう配慮した固定テクニックをご紹介します。
再生時間:2分8秒
3M™ マルチポア™ 高通気性撥水テープ EXを使用した固定方法です。2枚重ね貼りするとテープが剥がれやすくなるため、テープ1枚でしっかり固定する方法をご紹介します。
再生時間:1分42秒
3M™ マルチポア™ 高通気性撥水テープ EXを使用した固定方法です。Y字に切れ込みを入れたテープを使用してΩ固定でしっかり固定するテクニックをご紹介します。
再生時間:1分35秒
カテーテルハブ部分を固定しやすく、フィルムドレッシング材にかかる引っ張る力を中央で分散させることで荷重に強くなります。
健常人の皮膚上に静脈留置カテーテルを置き、2群を対照的に貼付。カテーテルを末梢側に引っ張り、刺入部から1cm移動した時の荷重。
※弊社社内試験であり、当該製品の規格を保証するものではありません。
・ 管理医療機器 粘着性透明創傷被覆・保護材(カテーテル被覆・保護材) 承認番号:20400BZY00983000 販売名:テガダーム トランスペアレント ドレッシング
・ 一般医療機器 救急絆創膏(カテーテル被覆・保護材) 届出番号:13B1X10109000233 販売名:テガダーム コンフォート フィルム ドレッシング
・ 一般医療機器 カテーテル被覆・保護材 届出番号:13B1X10109000128 販売名:テガダーム I.V.トランスペアレント ドレッシング
・ 高度管理医療機器 抗菌性カテーテル被覆・保護材 承認番号:22200BZX00663000 販売名:テガダーム CHG ドレッシング
シワが入らないように、伸ばさずにはります。皮膚やチューブに指の腹で優しく圧着します。
あらかじめテープを適切な長さにカットし、中央部からテープを引っ張らずに貼ります。
臨床上必要な場合以外はテープを引っ張らずに貼ってください。
同じ部位に繰り返し貼り剥がしする場合は、テープの下地としてあらかじめ皮膚剤を塗布しておきます。
テープを約180°に折り返します。
皮膚が持ち上がらないように手で押さえながら、ゆっくりと剥がします。
より優しく剥がすためには、剥離剤を皮膚と粘着剤の隙間に染み込ませるように使用して、テープを折り返しながら剥がします。
看護手順の標準化には、知識の標準化が必要です。そのためには、スタッフへの継続的な教育が欠かせません。3Mでは、院内教育・勉強会などでお使いいただける動画資料をご用意しております。
※以下のコンテンツをご希望の方は、弊社営業担当者へのお問い合わせ、または、こちらのサンプル・資料請求フォームよりご請求ください。
粘着性伸縮包帯の適切な選択や使用については、製品の特長を理解した上で選択・使用し、それを継続して教育を行っていくことが重要です。近年、テープ剥離時のスキン-テア(テープを剥離することによって皮膚損傷が起こってしまう事象)に注目が集まる中、昭和大学横浜市北部病院での取り組みとして、どのようにテープを選択し、院内へ浸透・定着させたのか、お話を伺いました。