よくあるご質問(FAQ)

1. フィルムの全般について

  • フィルムの種類や施工環境によって異なりますが、内貼りではおおよそ10-15年、外貼りでは5-7年程度です。 施工後10年以上経過したものについては、美観の問題や本来の性能発揮のために貼り替えることを推奨しています。(劣化診断はこちら(PDF, 1,060 KB)) 当社フィルムの保証期間に関しては、3M™ ガラスフィルム見本帳別冊P.49、P.50(PDF, 5.3 MB)よりご確認いただけます。
  • 設計施工価格表はこちらよりご確認いただけます。実際の費用は、フィルムの種類だけでなく、施工するガラスの大きさや枚数、現場の状況など様々な要因によって異なります。
    施工費用については、当社施工店にお見積りを依頼し、ご確認ください。
  • 冬場の遮熱フィルムによる影響については、日差しが当たるような窓際では、冬場でも暑くなります。 そのような場合には、遮熱フィルムがあることで窓際の温度上昇が抑えられ、窓際の快適性の向上に役立ちます。 詳しくはこちらをご覧ください。
  • 全製品が紫外線カット率は99%以上のため、日焼けの原因の一つである紫外線による影響は大きく軽減できます。 ただし、日焼けの原因としては紫外線以外の要因(可視光線・熱など)もありますので、日焼けを完全に防止するものではありません。
  • 台風対策(台風による衝突対策は除く)には、100μmのPET基材厚があり、JIS A 5759(建築窓ガラス用フィルム)に合格した飛散防止性能をもつSH4CLARを、台風による衝突物・飛来物対策など、より高水準の安全対策には、JIS R 3109(建築用ガラスの暴風時における飛来物衝突試験方法)に準ずる耐貫通性能を持ったSH15CLAR-Aなどがおすすめです。
  • フィルムがもつ飛散防止機能とは、「ガラスが割れた際の破片の飛び散りや落下を軽減する機能」で、ガラス自体の強度を高めて割れなくするものではありません。
  • 熱割れとはガラス内に温度差が発生することによって起こる現象です。ウインドウフィルムを貼ることでガラス全体の日射吸収率が変化し、温度差が生じ、条件によっては熱割れを起こす可能性があります。事前に熱割れ計算システムをご活用いただくことにより、熱割れリスクの有無を確認することができます。詳細はお役立ちコラム集をご参照ください。
  • フロートガラスは薄いものより厚みのある方が、ガラス内部に温度差ができやすくなるので割れやすくなります。 また、ワイヤーが入った網入りガラスは特に注意が必要です。一見、ワイヤーが入っていて丈夫そうに見えますが、むしろ許容熱応力が小さく熱割れしやすいです。
    事前に熱割れ計算システムをご活用いただくことにより、熱割れリスクの有無を確認することができます。
  • 建築窓ガラス用フィルムについてその標準的な特性や性能を定めた規格です。建築窓ガラス用フィルムの基準で、用途により以下のように5種類に区分しています。
    (1)日射調整フィルム=SC (内貼りはSC-1,外貼りはSC-2)
    (2)低放射フィルム=LE
    (3)衝撃破壊対応ガラス飛散防止フィルム=GI<旧名称A法> (内貼りはGI-1,外貼りはGI-2)
    (4)層間変位破壊対応ガラス飛散防止フィルム=GD<旧名称B法> (内貼りはGD-1,外貼りはGD-2)
    (5)ガラス貫通防止フィルム=SF
    該当製品については、3M™ ガラスフィルム見本帳別冊P.49(PDF, 5.3 MB)をご覧ください。

2. フィルムの施工について

  • 住居のガラスなど大面積にフィルムを綺麗に貼り、本来の性能を発揮するには技術を要するため、施工は当社施工店にご依頼いただくことをお勧めいたします。
  • フィルムを貼り付けた後、ガラスとフィルムの間に、ところどころ水が残ってしまう現象のことです。
    周囲の環境に左右されるため一概には言えませんが、通常のフィルムでは夏は1~2週間、冬場は3週間~1か月程度で乾いて消えます。
    しかし厚手タイプや金属タイプのフィルムの場合、時間がかかる傾向があります。水残りへの対処方法については、こちらをご覧ください。
  • ウインドウフィルム製品は一部の外貼り用タイプを除いてガラスの内側に貼ることを想定して設計されていますので、ガラスの内側に貼ることを基本とお考え下さい。
    内貼り用フィルムを屋外側や屋外に面する可能性がある場所、また屋外からの日射が直接当たるような可能性がある部位に貼ってしまうと、紫外線などにより短期間で劣化してしまうため、屋外側への施工が可能な“お日様マーク☀”のある外貼り用フィルムのご使用をお願いいたします。
  • プラスチック基材(ポリカーボネー卜板、アクリル板など)への施工が可能な専用の製品としてSH2CL-Pがあります。
    3M™ ファサラ™ ガラスフィルム、3M™ ウインドウフィルムをプラスチック基材に施工される場合は、SH2CL-Pを下貼りすることで施工が可能です。
    SH2CL-P へ施工可能な製品と、使用上の注意、施工上の注意は、3M™ ガラスフィルム見本帳別冊P.39、P.40(PDF, 5.2 MB)をご覧ください。

3. 施工後のお取り扱いについて

フィルム貼付後に気になる「水残り」 どうすれば消えるのか?

  • 水残りを早く消すための方法として、「室内を乾燥させる」 「室内の温度を上げる」、「扇風機などでフィルムの表面に風を当てる」といった方法があります。これらの方法で、水が抜けるまでの時間を格段に短くすることができます。比較的小さな水残りであっても、室内の湿気が高さや、結露など、環境によって水が抜けるまでに数カ月を要する場合もあります。目安として、500円玉より大きい水残りにならないよう、施工時にしっかりと水抜きをしていただくことがポイントになります。

  • 水残り ガラスフィルム

     

遮熱フィルムを貼ると、冬は室内が寒くなるのではないですか?

  • 右のグラフは、実際に1月の東京のあるオフィスでのグローブ温度の測定結果を表したグラフです。日差しがある時間帯の温度を確認すると、冬場でも窓際の温度が35℃に達することが分かります。フィルムを貼ることによって窓際の温度が30℃に抑えられており、窓際の環境が快適になっていることが分かります。

  • 測定結果

    測定条件:
    日時:2012年1月30日
    場所:東京都内オフィスビル・15階西面
    測定環境:ブラインドなし、空調設定あり