子どもの頃に、公園の遊具や木の陰に隠れて「もういいかい」「まあだだよ」などと言って、“かくれんぼ”をして遊んだ記憶はありますか?3Mの技術や製品は、“かくれんぼ”が得意なんです。<こんなところにも3M>という本記事のテーマの通り、皆さんが普段よく利用しているものの中に、こっそり3Mの技術が隠れています。
今回は、“自動車”の中に隠れている技術を見つけていきましょう。外から見てわかるものから、車体を分解しないと見えないところまで、様々な場所に採用されています。
3Mと言えばおなじみの「接着・接合」の技術は、もちろん自動車にも使われています。1台の自動車ができるまでには、ドア、窓、ライト、ミラー、バンパー、エンジン、タイヤ、シート、エンブレムなど、非常の多くの部品を組み付けてようやく完成します。部品を装着するには、多くのアクリルフォームテープが、ネジ止めや溶接に替わり使われています。
「3M™ アクリルフォームテープ」は、アクリル発泡体を基材にした超強力な両面接着テープです。真夏の高温・真冬の低温、雨風などの厳しい環境下でも、非常に高い耐久力を発揮します。フォーム材のやわらかくしなやかな特性により、ボディ曲面への追従性にも優れ、ネジ止めや溶接よりも自動車設計の自由度が高くなります。
この強力なテープは、自動車の安全性に貢献しています。走行中に部品が剥がれたり落ちたりしたら大変ですし、部品と部品の隙間から雨漏りしたら困りますよね。接着力は非常に高く、簡単には剥がれません。車のエンブレムの裏面にもこのテープが使われているんですよ。
この「3M™ アクリルフォームテープ」と同じ技術は、医療の現場にも展開されています。
自動車の部品が簡単に剥がれないほどの超強力テープが、医療用テープにどのように展開されているのでしょうか?
「3M™ マイクロフォーム™ サージカルテープ」は、ご存知ですか?
大きく分類すると同じフォームテープですが、全方向への伸縮性に優れ、クッション性のあるやわらかいポリ塩化ビニルフォームを基材としており、肌への負担を少なくしたアクリル系粘着剤を採用することで、自動車に使う超強力なフォームテープとは違った特性を持ったテープになっています。
肌や医療機器に貼れるクッション材として、医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)対策に活用の場を広げています。
5万5,000種類を超える3Mの製品群。その圧倒的な製品開発力を支えているのが、「テクノロジープラットフォーム」と呼ぶ、汎用性の高い46の技術基盤です。
自動車を支えるテクノロジーは、「接着・接合」です。
全方向への伸縮性にすぐれ、適度なクッション性のあるフォームテープです。剥離紙がなく、簡単に切って貼れます。血管留置カテーテルの接続部やクランプの下、経鼻胃チューブの下などに貼付し、医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)対策にお使いいただけます。