屋外の看板や広告だけではなく、コンクリート壁面やウインドウ、屋内外の路面を活用したメッセージが発信可能な現在。インパクトある写真表現やキャッチコピーを、様々な場所で目にしたことがあるのではないでしょうか。日常のあらゆる場所で、多様なメッセージが日々発信され続けています。
たとえば、今日一日を思い出してみてください。
朝乗った通勤電車は、カラフルなキャラクターが描かれた車両だった。
車を駐車した場所を立体駐車場の柱に描かれた記号で覚えた。
お昼に立ち寄った銀行の入口には、行名サインが表示されている大きな看板があった。
ランチをしたカフェの窓ガラスに素敵なデザインが描かれていたけど、窓の向こうの街並みも眺めることができた。
帰り道にある住宅展示場の週末フェアの案内が目に留まった。
何気ない日常の風景の中で、ふと目に留まる広告やグラフィックスデザインが少なくないことに気づくでしょう。
それらの装飾が、ペンキによる塗装ではなくフィルムで施されている場合があるのをご存知でしょうか?
グラフィックスコミュニケーションを効果的に実現したいというお客様のニーズにお応えすべく、3Mでは長年にわたって素材の企画・開発に取り組んできました。屋外での長期利用が可能な耐候性をもったフィルムや、プロモーション等での高頻度の貼り替えに適した易施工性・再剥離性をもった粘着システムなど、用途に適した多様な素材を提供し、様々な業界・業種にてご活用いただいています。
3Mの強みは、様々な貼り付け場所に対応できる複数の粘着剤システムを持っていること、そしてカラーバリエーションや利用期間に応じた耐候性・施工の容易性を備えた充実したフィルムラインナップがあることです。
例えば、易施工性に関しては、粘着剤層表面の微小なガラスビーズがフィルムの貼り付きを防ぎ、大面積でも位置決めが簡単にできる製品があり、施工ミスを減らします。また微細なエア抜き溝にそって気泡を排出できる製品は、広い面積や複雑な面への施工がすばやく簡単に行えます。
それ以外にも不燃認定を取得している製品や、フロアや路面でフィルムにかかる圧力や摩擦に対して耐久性が高い製品、ウインドウなどのガラス面に貼付し屋外には印刷面で訴求しつつ屋内からは外が見通せる製品など、グラフィックスコミュニケーションの可能性を大きく広げています。
「飛行機や鉄道を、フィルムでまるごと包んでデザインしよう」
「キャンペーン期間が終わったら剥がしてまた別のフィルムで装飾しよう」
そんな斬新なアイディアを実現するには、凸凹した車体にもぴったり追従し、剥がすときに粘着剤が車体に残りにくく、かつ車体を傷つけにくいように設計された製品が必要でした。
車やバス、鉄道、飛行機などの交通機関にラッピングを施した「動く広告メディア」は、移動しながらその広告の効果を発揮します。多くの人に強いインパクトを与え、時には心を和ませ、楽しませるでしょう。あなたの街にもそんな電車やバスがやってくるかもしれません。
5万5,000種類を超える3Mの製品群。その圧倒的な製品開発力を支えているのが、「テクノロジープラットフォーム」と呼ぶ、汎用性の高い46の技術基盤です。
3M™ スコッチカル™ グラフィックスフィルムに使われているテクノロジーは、「接着・接合」テクノロジーと、「フィルム」テクノロジー。
スコッチカル™ グラフィックスフィルムと同様の技術で、フィルムに粘着剤を塗布して作られているのが、医療用のフィルムドレッシング材です。
3M™ テガダーム™ フィルムドレッシングは、透明な薄いポリウレタンフィルムにアクリル系粘着剤を塗布することで、水やバクテリアの浸入を防止し、水蒸気や酸素を透過します。
創の保護にも使えるスタンダードな形状や、カテーテル固定に便利な切り込みの入った製品もラインナップしています。