ご自宅のキッチンを思い出してみてください。
単身世帯や共働き世帯が増加し、育児・介護と仕事の両立などの課題もある現代では、様々な方がキッチンに立って食器洗いをする時代です。「早く・手間をかけずに済ませたい」という思いは、一度でも食器洗いをしたことがある方は、抱いたことがあるのではないでしょうか。
「生活にあわせてスポンジを選び、使い分ける」ことが、解決への近道かもしれません。
スーパーやドラッグストアなどで、このパッケージをご覧になったことはありますか?
3Mの「スコッチ・ブライト™ キッチンスポンジ」という製品です。
「スコッチ・ブライト」というブランドは、1958年にアメリカで始まり、キッチンスポンジからお風呂のクリーニング用品、床、衣類のトータルクリーニングソリューションのブランドです。約70種類の製品があり、今もなお新しい製品を開発・発売し続けています。
パッケージに描かれているマスコットキャラクターは、実は「スミちゃん」という名前。“スマートで清く、澄み切った若さと愛らしさ”という意味がこめられております。少しずつ絵柄は変わっており、現在は5代目なんですよ。
こんなにも長く愛され続けているのには、理由があります。それは、“あらゆるシーンに対応してどんな汚れも落としてしまう”から。そしてその製品力を支えているのは、3Mの「不織布」技術と「研磨」技術なのです。
キッチン用スポンジのザラザラした面には、不織布が使われています。「不織布」とは、編んだり織ったりしないで作られた布のことです。不織布にはスプリング効果と言って、ばねの「伸び縮み」の効果があるので、食器の凹凸のある部分や溝にたまった汚れにも繊維が届く仕組みです。
その不織布に「研磨材」の小さな粒子を付着させると、「たわし」が出来上がります。たわし部分だけでは持ちにくく扱いにくいので、ふわふわしたスポンジ部分をくっつけたものが、キッチン用スポンジです。スポンジ部分は、洗剤がすぐに流れてしまわないための役割も担っています。
研磨粒子が付着した繊維が、汚れに届き、取り除くことができるというカラクリなのです。
スコッチ・ブライト™ キッチンスポンジには、「スポンジを選び、使い分ける」ために様々な種類が発売されています。落としたい汚れや洗いたいものの素材に応じて、特徴の違う不織布を採用しているからです。不織布に付着させる研磨材の有無や量、種類も異なります。
研磨材には、落としたい汚れ別の硬度が異なる種類があります。大きくソフトな粒子は、こびりついた汚れをぐいぐい落とすのが得意です。一方でミクロサイズの細かく硬い粒子は、茶渋やくすみなどをすっきり落とすのに向いています。
大きくソフトな粒子に細かく硬い粒子を付着させたのが、ハイブリッド研磨粒子です。これを採用した「スコッチ・ブライト™ ハイブリッド貼り合わせスポンジ」は、フライパンのコゲやこびりつき、コップに付いた茶渋まで楽に落とすことができます。
最初に、「キッチン用スポンジを最後に交換したのはいつですか?」と質問しました。
研磨材は使うにつれて、磨耗していきます。スポンジの弾力性が落ちるまで使いこむのではなく、研磨材の寿命とともに交換するのがよいとされています。食器洗いの頻度や量によって変わってきますが、目安として約3週間と言われていますので、「最近汚れ落ちが悪くなってきたな」と思ったら交換しましょう。
不織布と研磨の技術を知った皆様は、次にスポンジ選びをする際に、是非今までとは違った視点で選んでみてください。鍋やフライパンなどのコゲやこびりつきをしっかり落とすもの、グラスや薄い皿などの繊細な食器を傷をつけずにやさしく洗えるもの、握りやすさを追求したもの、弁当箱の蓋などの溝や隙間にも届くもの、水筒やタンブラーなどボトル洗いに特化したものなどなど・・・数多くのスコッチ・ブライト™ キッチンスポンジが並んでいるかもしれません。
皆様の生活がより豊かになるように、3Mはこれからも技術を基盤とした新しい製品開発を続けてまいります。
5万5,000種類を超える3Mの製品群。その圧倒的な製品開発力を支えているのが、「テクノロジープラットフォーム」と呼ぶ、汎用性の高い46の技術基盤です。
今回ご紹介したテクノロジーは、「不織布」と「研磨材」です。
医療現場で不織布が使われている製品は数多くあります。
皆様が普段着用されるサージカルマスクやN95微粒子用マスクはもちろんのこと、「3M™ マイクロポア™ サージカルテープ」や「3M™ やさしくはがせるシリコーンテープ」は、不織布を基材とするサージカルテープです。
その他にもサージカルドレープやモニタリング電極など、手術室から病棟・外来まで様々な場所で、不織布が使われている医療用製品を目にすることができます。