墜落防止
国内で取り扱いをしていない製品・ソリューションも一部含まれております。
高所作業の場合、作業現場では高所作業ならではの一連のリスクを抱えることになります。高所作業の安全性には、高所作業に伴うリスクから作業者を保護する以上の対策が必要です。高所からの落下物によって、現場にいる作業者やその他の人の怪我や、装置の破損や用具の紛失につながる可能性があります。しかし、このような危険は、作業現場の安全性を計画する時点では、看過されがちです。墜落制止は作業者の安全対策ですが、物の落下防止は作業者の周囲にあるものの安全対策です。
高所の端部付近に小型の用具やねじの山が置かれていることに気付く(いずれの場合も、誤って蹴るか、風に飛ばされて、下のレベルに落ちる可能性があります)など、ごく簡単に落下物による危険を察知できる場合もありますが、安全に収納できないポケットやポーチ、バッグなどに用具が不安定に収納されているなど、多くの場合、危険は簡単に気付くことができません。落下物事故は大別して、直接衝突と跳ね返りの2種類があります。
落下した用具や物体の重量と形状によっては、直接衝撃の力はたとえ安全帽を着用していても、生死にかかわるレベルに達することがあります。
表面に当たって跳ね返った落下物は、跳ね返らない物体と同程度のリスクを作業者に与えます。
ご不明な点はございませんか?ご質問にお答えいたします。
個人用の墜落制止用システムはアンカー類、装着するフルハーネス類、アンカーとフルハーネスをつなぐ製品で構成されていますが、工具の落下防止システムも同様の器具で構成されます。
取り付けポイントは、作業者が装着するフルハーネスと同様の働きをするため、定格荷重が少なくともツールの総重量以上である必要があります。ツールに取り付けポイントが装備されると、ツールは「墜落防止状態」になります。取り付けポイントには、以下の種類があります。
ランヤードや個人用安全ブロックと同様に、工具にも、工具が落下した場合にアンカーへの連結を保持できるコネクタが必要です。工具用によく使用されるコネクタは、リトラクターとスリングの2種類です。
工具の落下防止システムを構成する3要素で最後の器具になるのが、アンカーです。最もよく使用される工具のサイズと重量はバラエティに富んでいるため、工具用のアンカーにはさまざまなスタイルがあります。ただし、大別すると工具用アンカーは、2.3kgを超える工具を対象とする非装着型のアンカーと、装着型のアンカー(2.3kg以下のツールのみ)の2種類に分けられます。装着型アンカーには次のものがあります。