自動車内装の組み立てでは、シート、カーペット、トリムなど、さまざまな材料、部品を接合する必要があります。材料、製造工程などに合わせて最適な接合方法を選ぶために、3Mの接着・接合ソリューションをご紹介します。
スプレー塗布接着剤は、特にカーペット、ファブリック、またはシート内のフォーム層など、大面積の接着に適しています。表面全体を接着するときには、部分的に強く接着することよりも、すべての場所が均一に接着されていることが重要です。3Mは、水性接着剤やホットメルト接着剤など、スプレー塗布に適した接着剤をご用意しています。ラインナップの中から、強度、VOCレベル、作業性などを考慮して最適な接着剤をご検討ください。
ホットメルトは、ドアや計器パネルの内側の部品固定などのアプリケーションで使用されます。熱した接着剤が再び固化することですぐに接着でき、またVOCをほとんど発生させないことが特長です。接着する素材が接着剤の熱に耐えられること、接着剤を加熱させるアプリケーターを用意することが使用の条件になります。
両面テープはトリムの接着やディスプレイ、ドライブレコーダーなどの車載機器を取り付けるためによく使用されます。粘着剤は柔軟性があるので、異種材料どうしの接着に適しています。片側の接着面ははく離紙で保護されているので、テープを貼り付けた状態で貼り付けまで置いておいたり、別の場所に移動させることもできます。 特定の部品に合うように、カスタム形状に抜き加工して使用されることも多いです。
片面テープは、部品などを保持・固定するために使用されます。自動車内装の一般的な用途は、ヘッドライナー、ドア、インストルメントパネルなどのワイヤーハーネスを固定することです。さまざまな接着性と保持特性を備えた粘着剤、基材を使ったテープをご用意しています。
また特徴的な製品として、貼ることで熱を分散または反射する金属箔テープや、滑りをよくして摩擦、異音を抑制する超高分子量ポリエチレンテープなどもあります。