3M AASD 製品開発エンジニア、ユ・テウクによる解説
乗車体験が外観や機能性と同等に重視される中、車内音は自動車設計者にとって重要な要素です。車室内のノイズ発生源は変化しています。特に電気自動車では、エンジン音に隠れていた路面やタイヤの音が目立つようになるため、
騒音、振動、ハーシュネス(NVH)低減には、単なる隙間埋め以上の対策が必要です。騒音低減に向けた3Mの代表的なソリューションの一つが、単層の消散層で吸音と遮音性能を両立させた、3M Flexile 防音材です。
一般的な吸音材や遮音材とは異なり、この防音材では、構造物を通じて消散層に音波が伝わると、到達した音エネルギーの大部分は熱に変換されます。車内に透過する音や反射エネルギーはわずかです。その結果、音漏れの影響を受けにくくなります。
「3M™ Flexile 防音材は、限られたスペースでの騒音問題を解決するために開発されました」と、3Mの製品開発エンジニア、ユ・テウクは説明します。「3M™ シンサレート™ 吸音断熱材は、優れた吸音性能で広く知られていますが、騒音低減には通常、遮音材と吸音材の両方が必要です。Flexile 防音材は高い消散性能により、単一素材で両方の役割を果たします」。
3M™ Flexile 防音材 FABシリーズは、非成型の単一層で吸音と遮音性能を両立させます。中周波数帯(500~2000Hz)では一般的な吸音材を上回り、高周波数帯(2000Hz超)でも性能を維持します。さらに、一般的な遮音材より軽量かつ薄型で、設計自由度が高まるほか、車室空間の拡大も可能です。
3M™ Flexile 防音材 FAB/SFシリーズは、3M™ Flexile 防音材 FABシリーズと、3M™ シンサレート™ 吸音断熱材 SFシリーズを組み合わせた振動分離構造を持ち、200Hzの低周波域から始まる広い周波数領域で、優れたNVH性能を発揮します。
ユ・テウクは、次のように付け加えます。「FABシリーズは単独でも非常に優れた性能を発揮しますが、シンサレートと組み合わせると、最小限の重量増加で音響性能を飛躍的に向上させることができます。現在、FABシリーズはFAB/SFシリーズおよびFAB-Mシリーズへと拡張されており、用途に応じて最適な素材をお選びいただけます」。
3M™ Flexile 防音材 FABシリーズは、再生可能資源を15%以上使用し、VOC(揮発性有機化合物)も極めて低い素材です。0軽量な特性により、設計者は車室内のさまざまな部位で軽量化を図ることができます。
すでに多くのOEMが、3M™ Flexile 防音材を効果的に活用しています。「すでに複数のOEMで、さまざまな用途に採用されています」とユ・テウクは述べています。「タイヤノイズ低減のためのクォータートリムパネルのほか、インナーダッシュパネル、アウターダッシュパネル、ホイールアーチライナー、モーター防音カバー、ピラーなどに使用されています」。
3M™ Flexile 防音材の使用に関するご質問やご相談がございましたら、お近くの3M担当者までお気軽にお問い合わせください。詳しくは、3mcompany.jp/acousticsolutionsandの3M 吸音断熱材・防音材カタログをご覧ください。