スキン-テアやMDRPU、IAD対策など、スキンケア・創傷マネジメントの取り組みに関するご施設の事例です。
※先生方のご所属・肩書きは取材当時のものです。
お話しをうかがった方:
近江八幡市立総合医療センター
集中ケア認定看護師 山田 かの子 先生
(2020年8月)
ICUに入室しているクリティカルな状態にある患者は、病態そのものや侵襲の高い治療により全身状態は低下し皮膚は脆弱化するため、皮膚トラブルの発生リスクが高くなっています。特に経腸栄養による消化管関連合併症から下痢を起こすことが多いのが、ICU患者の特徴です。IADを中心とした皮膚の損傷やびらんなどの皮膚トラブルに対して、被膜剤を使用した取り組みについてお話しいただきました。
お話しをうかがった方:
独立行政法人地域医療機能推進機構 東京山手メディカルセンター
皮膚・排泄ケア認定看護師 積 美保子 先生
(2019年9月)
一つ一つの看護を確実に安全に行うためには、各患者さんの状況にあわせて製品や手順を適切に選択することが重要である一方、製品や手順の選択肢が多すぎると院内全体の運用としては徹底において困難な面もあります。日常的に接することが多いテープ選択と運用についての取り組みを伺いました。
お話しをうかがった方:
三豊総合病院
皮膚・排泄ケア認定看護師/ETナース 政田 美喜 先生
(2018年7月)
皮膚は、排泄物・滲出液・排液など刺激性のある液体に長時間さらされることで、浸軟して損傷しやすくなります。接触が続くことで、次第にバリア機能も低下し、ついには皮膚障害に至ることもあります。今回、ストーマケアの事例を中心に、特に滲出液がみられるレベルの皮膚障害のケアとして、3M™ キャビロン™ 皮膚用保護皮膜を使用された事例についてお話いただきました。
お話しをうかがった方:
浜松医科大学医学部附属病院
皮膚・排泄ケア認定看護師 竹内 涼子 先生・石久保 雪江 先生
(2019年8月)
スキン-テアの発生時の状況で最も多いのは「医療用テープの剥離時(17.5%)」であり、脆弱な皮膚の患者や強粘着性のテープの使用頻度が高い診療科では、スキン-テアが生じるリスクを低減するための予防的ケアが特に重要とされています。今回、皮膜剤・剥離剤を取り入れたスキン-テア対策の取り組みと、皮膜剤をIAD対策に展開された事例についてお話いただきました。
お話しをうかがった方:
独立行政法人東京都健康長寿医療センター
看護部 看護師長/皮膚・排泄ケア認定看護師
野島 陽子 先生
(2018年7月)
スキン-テア対策の一つのポイントが医療用テープによる予防・管理などのケアです。スタッフおよび患者教育などについて、お話を伺いました。
お話しをうかがった方
日本医科大学千葉北総病院
看護師長/褥瘡管理者/皮膚・排泄ケア認定看護師 渡辺 光子 先生
(2018年7月)
頚椎固定具フィラデルフィアカラーとギプス・シーネ類の2つの対策を題材に、対策のポイント・注意点・手順の統一のための研修などについて、お話を伺いました。
「MDRPU対策の一考察~頚椎固定具(フィラデルフィアカラー)、ギプス、シーネのエッジ部分への対策を実践する~」の記事を読む
お話しをうかがった方:
北里大学看護学部 准教授
北里大学病院 看護部/がん看護専門看護師/皮膚・排泄ケア認定看護師 松原 康美 先生
(2016年5月)
医療関連機器圧迫創傷について、日本褥瘡学会から、「組織で取り組む・アセスメント・適切な除圧」という指針が出されていますが、北里大学病院での取り組みについてお話を伺いました。
お話しをうかがった方:
昭和大学横浜市北部病院
皮膚・排泄ケア認定看護師 山根 麗子 先生
近年注目の集まる「テープ剥離時のスキン-テア」についての取り組みとして、どのようにテープを選択し、院内へ浸透・定着させたのか、お話を伺いました。
お話しをうかがった方:
昭和大学江東豊洲病院
皮膚・排泄ケア認定看護師 藤尾 敬子 先生
混合病棟の診療・看護体制の中で、透析患者、がん患者のケアの質向上をめざし、院内を動かす取り組みについて、お話を伺いました。
カテーテル由来血流感染や職業感染対策など、感染管理の取り組みに関するご施設の事例です。
※先生方のご所属・肩書きは取材当時のものです。
お話しをうかがった方:
総括
●日本看護協会 看護研修学校 認定看護師教育課程 課長
渋谷 智恵 先生
参加者
●金沢医科大学病院
感染管理認定看護師 野田 洋子 先生
●大阪母子医療センター
皮膚・排泄ケア認定看護師 松尾 規佐 先生
●大阪府済生会吹田病院
副看護部長・新生児集中ケア認定看護師 村上 志保 先生
(2021年7月)
小児の点滴固定は皮膚の脆弱性や多汗、不感蒸泄など小児特有の性質により点滴が抜けやすい状況にあることから、点滴が抜けないことが優先される。しかし、情報を入手することが困難なことも多く、小児科だけは昔からの手技を踏襲している、ということも多いのではないだろうか。今回、小児の点滴固定における課題と3M™ テガダーム™ I.V. コンフォート フィルム ドレッシング〔以下、テガダーム™ I.V. コンフォート(小児用)〕の導入による新固定方法の有用性について、感染管理の視点から金沢医科大学病院の野田洋子先生、皮膚・排泄ケアの視点から大阪母子医療センターの松尾規佐先生、新生児集中ケアの視点から大阪府済生会吹田病院の村上志保先生に解説とディスカッションをいただいた。
お話しをうかがった方:
●ベルランド総合病院
クオリティ管理センター副部長、感染管理室 室長、感染管理認定看護師 山田 加代子 先生
●同病院
クオリティ管理センター 患者支援室 室長(前 クオリティ管理センター 医療安全管理室 室長) 中村 ゆかり 先生
●同病院
看護部 主任、皮膚・排泄ケア特定認定看護師 山名 映己子 先生
(2021年8月)
末梢静脈カテーテルは医療機関内で広く使用され、入院患者の7割に留置されているとも言われています。どの部署でも接する医療行為であることから、その管理については院内での製品選択や手技の統一と徹底が望まれます。今回、末梢静脈カテーテルの固定について、医療安全管理者(以下、医療安全)、感染管理認定看護師(以下、感染管理)、皮膚・排泄ケア認定看護師(以下、WOCN)の3つの専門職種の方々が協働し、現場の意見と専門知識を融合させた取り組みについてベルランド総合病院にてお話をお伺いし、全体をご理解いただく「概要」と「6つの項目」で整理しました。
「血管内留置カテーテルの固定について 3職種の視点・論点・合意点 ー医療安全、感染管理、WOCNの知見と活動ー」の記事を読む
お話しをうかがった方:
京都大学医学部附属病院
血液内科 新井 康之 先生
(2018年11月)
CRBSI低減を目指す試みの一つとして、クロルヘキシジン含有ドレッシングの導入と継続使用について、ご経験を伺いました。
お話しをうかがった方:
札幌医科大学附属病院
腫瘍・血液内科 井山 諭 先生
(2018年11月)
血液疾患では、疾患特性や治療によって免疫機能が著しく低下しています。特に好中球減少期間が長い急性白血病や造血幹細胞移植においては感染症の合併リスクが非常に高く、徹底した感染対策が求められます。また、血液疾患の治療では中心静脈カテーテル(CVC)や末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)の使用が必須ですが、CRBSI が重篤化しやすいため、これらを遮断するための対策を講じる必要があります。血液疾患におけるCRBSI対策について、お話いただきました。
お話しをうかがった方:
金沢医科大学病院 医療安全部
感染制御室 課長/感染管理認定看護師 野田 洋子 先生
(2018年11月)
中心ライン関連血流感染(CLABSI:Central line-associated bloodstream infection)は、カテーテルの挿入部位や診療科によって感染発生率が大きく異なり、またCLABSIを発症した患者さんは重症化しやすいため、徹底した感染対策が求められます。今回、カテーテル挿入部位の管理に皮膜剤を取り入れた感染対策について、お話いただきました。
お話しをうかがった方:
●神戸大学医学部附属病院
看護部・感染制御部 副部長/感染管理認定看護師 八幡 眞理子 先生
●同附属病院
看護師長 中央材料室 小田 千鶴子 先生
●同附属病院
看護師長(前 医療の質・安全管理部) 廣幸 英子 先生
(2017年2月)
中央材料室は、血液や体液が付着した器械類を取り扱うため曝露リスクがある環境です。中央材料室における防護具着用の遵守率向上とそれを支える教育体制を中心に、取り組みについてお話を伺いました。
お話しをうかがった方:
●岐阜大学医学部附属病院
副病院長/生体支援センター長/教授 村上 啓雄 先生
●同附属病院
光学医療診療部 看護師長 森川 秀美 先生
●同附属病院
感染管理認定看護師 土屋 麻由美 先生
(2016年9月)
標準予防策の観点からも、内視鏡業務における眼の防護は強く求められており、スタッフの職業感染防止として取り組むべき重要な課題です。光学医療診療部での眼の防護具の着用を習慣づけるための取り組みについてお話を伺いました。
お話しをうかがった方:
●六甲アイランド甲南病院
看護支援センター 副師長/皮膚・排泄ケア認定看護師 松尾 知子 先生
●同病院
看護支援センター 師長/感染管理認定看護師 窪田 順江 先生
(2017年2月)
糖尿病患者のフットケアでは、グラインダーを使った爪の研磨や肥厚した角質の除去が行われます。その際に発生する細かい皮膚片(粉塵)には、感染性病原体が含まれていることが多く、患者の足を至近距離で処置するフットケアには眼への曝露リスクがあります。フットケア時の眼への飛散リスクの実情と眼の防護への取り組みについて、お話いただきました。
お話しをうかがった方:
岡山大学病院 高度救命救急センター
副看護師長 感染管理認定看護師/日本DMAT隊員 木口 隆 先生
(2017年7月)
限られた時間の中で迅速な処置を行う救急現場において、眼の防護の重要性と防護具装着に関わるいくつかの取り組みをお伺いしました。
周術期低体温予防など、周術期管理に関するご施設の事例です。
※先生方のご所属・肩書きは取材当時のものです。
お話をうかがった方 :
名古屋第二赤十字病院
手術看護認定看護師 中村 昌夫 先生
(2021年2月)
周術期の体温管理は、様々な術後合併症を予防する上で重要です。温風式加温装置や保温材を適正に使用して手術患者の正常体温の維持に努めることは手術室看護師の大切な役割であり、そのためには加温と保温の違いをしっかりと認識する必要があります。
周術期体温管理について保温の重要性を中心に、名古屋第二赤十字病院 手術看護認定看護師の中村昌夫先生にお話しいただきました。
お話をうかがった方 :
聖路加国際病院
麻酔科/周麻酔期看護師 吉田 奏 先生
(2021年2月)
安全な麻酔のためのモニター指針(日本麻酔科学会)では、 「麻酔中の患者の安全を維持するために、体温測定を行うこと」が指針として示されています。 手術中の低体温は患者予後に影響を及ぼすため、周術期を通して体温を精確に把握しモニタリングすることが大切です。 聖路加国際病院 麻酔科 周麻酔期看護師の吉田奏先生に、周麻酔期看護師の視点から体温測定の重要性、 統一した評価の意義を中心にお話いただきました。
お話しをうかがった方:
兵庫医科大学病院
手術看護認定看護師 河野 幸一 先生
(2019年5月)
術後回復を妨げないために、周術期の体温管理は重要です。低体温はシバリングや悪寒などの患者さんの不快感だけでなく、血液凝固障害や麻酔からの覚醒遅延、酸素消費量の増大、感染率の上昇などさまざまな合併症を引き起こします。RALPにおける体温管理を中心に、お話を伺いました。
医材の滅菌保証の取り組みに関するご施設の事例です。
※先生方のご所属・肩書きは取材当時のものです。
お話をうかがった方:
●大分県立病院
透析室・中央材料室 看護師長
佐々木 祐三子氏
●同病院
医療安全管理部 感染管理室 看護師長 感染管理認定看護師
大津 佐知江氏
医療安全、品質向上、業務改善などの観点から洗浄・滅菌業務の中央化や外部委託を導入する医療機関が増えています。それに伴い、病院側と滅菌供給部門を担う委託業者との密な連携と病院職員の滅菌物に対する意識改革が重要な課題となっています。
大分県立病院では、2008年に洗浄・滅菌業務の中央化を導入した後、これらの業務を全面的に外部委託しました。そこで今回、透析室・中央材料室 看護師長 佐々木祐三子氏と医療安全管理部 感染管理室 看護師長 感染管理認定看護師 大津佐知江氏にさらなる滅菌の質向上を推進していく上での委託業者との連携のあり方、スタッフ教育の重要性、さらには地域連携の中で地域全体の滅菌の質を底上げする取り組みについて、お話を伺いました。
お話をうかがった方:
●北海道大学病院
物流管理センター 材料室 看護師長
池端 明美氏
●同病院
物流管理センター 材料室 品質管理担当 第1種滅菌技師
石田 克之氏
再使用可能医療機器(RMD:Reusable Medical Device)は安全性を担保した上で確実に医療現場へ提供されなければならず、そのためには適切な品質管理が欠かせません。北海道大学病院 物流管理センター 材料室では、部門管理者とは別に品質管理担当者を配置して、専門性に応じてそれぞれの役割と責任を明確化することでRMDの品質保証に取り組んでいます。そこで今回、役割分担による業務の専門化に至った経緯、それに基づく滅菌保証や品質保証への取り組み、さらには今後の展望について、看護師長 池端明美氏と第1種滅菌技師で品質管理担当の石田克之氏のお二人にお話をうかがいました。
お話をうかがった方:
●イムス東京葛飾総合病院
看護部 副部長 氣田 ゆかり 先生
●同病院
看護部 主任 手術看護認定看護師 牧野 亜樹子 先生
(2021年12月)
患者に使用する器材の滅菌保証は医療安全の根幹を支える重要なファクターのひとつです。そのため自施設の滅菌保証がどのレベルにあるのかを客観的に評価し、問題点を検出して改善していくことは医療機関にとって不可欠な取り組みとされています。イムス東京葛飾総合病院では、開院当初は不十分であった院内の滅菌保証の現状を外部調査の指摘をきっかけとして大きく見直しました。滅菌保証の再構築とスタッフ教育、それに並行して取り組んできた完全中央処理化をはじめとする洗浄・滅菌処理の全面的な改革の歩みについて看護部副部長の氣田ゆかり先生と看護部主任・手術看護認定看護師の牧野亜樹子先生にお話しいただきました。
お話をうかがった方:
●船橋整形外科病院
手術室・中央材料室 看護師長・第2種滅菌技士 望月 美穂 先生
●同病院
中央材料室副主任・第2種滅菌技士 菊池 みどり 先生
(2021年8月)
船橋整形外科病院は整形外科領域に特化した単科病院です。関節鏡による最小侵襲手術や人工関節全置換術など高い精度が求められる手術において全国的にも定評があり、入院病床は106床を有しています。手術件数は年々増加の一途をたどっており、コロナ禍の2020年にあっても約5,000件の手術を行っています。その中で、安全を担保しているのが、医療器材の滅菌の質保証に対して高い意識で取り組む中央材料室の存在です。そこで、手術室・中央材料室 看護師長の望月美穂先生と中央材料室副主任の菊池みどり先生に同院の中材スタッフのプロ意識がどのように育まれ、滅菌業務に活かされてきたかについてお話しいただきました。
お話をうかがった方:
●足利赤十字病院
看護部 中央材料係長 第2種滅菌技士 坂田 光利 先生
●同病院
感染管理室 看護師長 感染管理認定看護師 小林 由美江 先生
(2021年8月)
足利赤十字病院は地域中核病院として医療安全の確保、医療の質向上に重きを置き、2015年2月に医療施設の国際的評価機関であるJCI(Joint Commission International)を受審し、認証を取得しました。このJCI受審がきっかけとなり、中央材料室と感染管理室、関連する各部署との間で活発なコミュニケーションが生まれ、院内各部門の連携によって滅菌の質保証の取り組みが大きく推進されました。滅菌の質保証の維持、他部署との連携について、坂田光利先生と小林由美江先生にお話しいただきました。
お話をうかがった方 :
●大阪赤十字病院
中央滅菌室管理者 看護師長/感染管理認定看護師 西 好美 先生
●株式会社エフエスユニマネジメント
石田 諭司 氏
(2021年5月)
無菌性が保証された滅菌物を現場に供給することは、安全な医療を提供していくうえで極めて重要な業務です。その一環として行う滅菌達成の確認作業は、滅菌の質を大きく左右するため適切に行われなければなりません。今回、その取り組みの評価について、大阪赤十字病院 中央滅菌室管理者 看護師長・感染管理認定看護師の西好美先生と、同院より滅菌業務を受託している株式会社エフエスユニマネジメント 責任者の石田諭司氏にお話しいただきました。
「滅菌保証の取り組み~3M™ アテスト™ 超短時間判定用プロセスチャレンジデバイス(PCD)の活用を中心に~」の記事を読む
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